二人のヨスガ






 


 
「ちょ……っ


桜!?」





愛佳が驚いた。





「あ、あのね……桜これは……」



「うん、分かってる。


わ、私……ごめんね。
先帰るっ!」





私は、その場にいられなくなって逃げ出した。





「桜っ!!」






愛佳の叫び声を、背中で受け止める。





ダメだ、
振り返る事が出来ない。





ーーーーその時。





「桜さん!」





急に腕を掴まれる。





この声の主は、見なくても分かる。





私は、ただ立ち止まって俯いていた。






「桜さん……」




「……零君……

愛佳と付き合ってたんだね。

私……知らなくて」




「違います!

あれは、本堂さんが勝手に……」