ーーーーあぁ。
まただ。
また僕は他人を傷つけてしまった。
そんなつもりは無いのに。
どうして……
余計な事を言ってしまうんだろう。
「ごめん……」
本堂さんが謝ってきた。
違う。
本当に謝らないといけないのは……
僕の方なんだ。
「本堂さ……」
「縁の事情は知らないけどさ、
とにかくお兄さんと桜を離さないといけないんでしょ?
だったら協力してあげるわ」
「きょ、協力って……何故本堂さんが?」
「私はね、片想いの人を応援したいのよ。
あんた、桜の事好きなんでしょ?」
は?
何言ってるんだ、この女は!?
「ぼ、僕は別に桜さんの事なんか……っ」
「嘘ついちゃダメよ。
あんたが、女の子の事名前で呼ぶなんて珍しいじゃない。
春なのに、きっと雪が降るんだわ」
