二人のヨスガ






 

 
「桜……やっぱり優しいな」



「海君……」




「俺の事、

心配してくれてるだろ?


俺は生まれてから俺の事を心配したり、優しくしたりしてくれる人なんていなかった。


ありがとうな、桜」





海君の、

ありがとう

が切ない。





私に出来る事は、何もない。




どうしたら、海君の心を救ってあげられるんだろう……。




私に、出来る事は……。






「海君。


私は……海君がいらない子なんて、思ってないよ。


だって、海君は零君にとって大切なお兄ちゃんだもん。

零君だけは、海君が必要だって思ってくれてると思う」