二人のヨスガ






 


 
「俺の家は、代々占い師の家系でさ。


力の強い者は、未来を占って人々の生活が安定するように導いてきた。

本当に凄い力なんだ」




「じゃあ……


海君も?」





海君は、少し悲しそうな表情で首を振った。





「俺にはそんな力は無い。


あるのは、零の方なんだ」




「えっ、零君が!?」






私が驚くと、

海君は頷いた。





「そうだよ。


双子なのに、何故か力を持っていたのは零だけだった。


一族は、零だけを可愛がった。

俺は、いらない子扱いされてるんだ」




「そんな……」




「親すらも、俺の事はいない者だと思ってる。


零だけは違うけどな。


いつも俺を心配して……。自分の力で俺の居場所を突き止めて、追いかけてくるんだ。


占いは、そんな事も出来る」





多分、今頃こっちに向かってるんじゃないかな、と海君は苦笑して言った。






私、知らなかった。





零君に凄い力がある事も、


海君の境遇も。






知らないのは当たり前だけど、


けど……。