ーー告白の返事、聞かせてくれない？






海君から言われた言葉が、何度も頭の中を巡る。





そう、ずっとどこかで考えてた。






何て返事をしたら良いのかって。






海君の事は、嫌いじゃない。






でも……






「あのね、海君。


私……まだ海君の事よく分かって無いんだ。

だから…付き合うとか……早いかなって」




「ふーん。


じゃあ、零は？」





零君……。




その名前を聞いた瞬間、心臓がドクンと跳ねた。





「……そっちが本命か」






呟く海君。




え、本命って？？






「なんかムカつくな。

俺の欲しいもんは、全部零が奪っていくんだ」



「海君？」




「ん？

あぁ、ごめん。独り言。

じゃあさ、桜が俺の事好きになるように、今日は目一杯楽しませてやるよ！」




「えっ！？」





海君は、優しく微笑んだ。





「さぁ、行こうぜ桜！」