二人のヨスガ






 


 
全く……。




なんて勝手なんだ、兄さんは。






桜さんと仲良くしたいのは分かるけど……



あぁ、なんかイライラする。






何で僕こんなに腹が立ってるんだ?






まぁいいや。



とにかく兄さんだ。





早く見つけて連れ帰らないと、

母さんに見つかったら大目玉をくらう。






僕は、自宅の地下室に歩いて行った。





辺りはロウソクの火だけだから、薄暗い。






地下室の階段を下りると、


目の前に大きな扉がある。






それを開けると、部屋の中央に巨大な水晶玉が現れた。





僕は、迷いなくそれに触れる。





これは、僕だけが触れる事を許されているのだ。