二人のヨスガ





 



 
「さ、早く体育館に行って下さい。

僕は、気が短いんです」




「わ、分かった…」






私は、急いでその場から離れた。






皆、ぞろぞろと体育館に向かっているのが見えた。






私は、愛佳を見つけて駆け寄る。







「桜! どこ行ってたの?

心配したよ…」




「ごめん、ちょっと…トイレとか」




「そうなの。大丈夫?」




「うん……」






愛佳に返事をしたが、

私はどこか上の空だった。






零君の双子のお兄さん、海君…。






いきなりおでこにキスして来て…



しかも告白の返事考えて、なんて。






いきなり言われても、

なんて返事したら良いか分からないよ…。






どうしたら良いの…。