二人のヨスガ






 



 
「え……どういう……こと?」







私は、目を疑った。





縁君の後ろにいたのは、


本を片手に持ち上げて睨んでいる


もう一人の縁君だった。







「な、何で!? よ、縁君が……二人!?」




「こんな所で、何してるんです?

兄さん」




「よう、零!

ってか、今その本で殴っただろ!

愛しいお兄様を」




「は? 何言ってんですか?

頭おかしいんですか?

人の話ちゃんと聞いてました?

僕は、何してるか聞いてるんですが!?」







これって……




何が起こってるの!?







「…あ、零。

この子、ボーゼンとしてるぞ」



「本当ですね。

高木さん、生きてますか?」






縁君が、私の目の前で手を振ってくる。






この状況に、思考がついていかない。






「生きてるよ!

ってか、説明して!」