「愛佳……」
「あいつ、中学の時も同じ自己紹介して、そのせいで友達全くいなかったの。
でも、本人は気にしてなくて…。
他者と関わりたくないって、そればっかり言ってたわ」
「どうして……」
どうして、そこまで人を避けるの?
本当の縁君は……
"やれば出来るじゃないですか"
あんなに、優しい笑顔を向けられるのに?
「桜、あいつの事は放っておこう」
「え……うん……でも」
私、まだ縁君にさっきのお礼言って無い。
「桜っ!?」
愛佳が止めるのも聞かず、私は教室を飛び出した。
どうして…
どうしてそこまで…
距離を置きたがるの?
「ハァッ……ハァッ……」
しばらく廊下を走ってみたけど、縁君は見つからない。
一体どこに……?
「おい」
その時、背後から声をかけられる。
振り返ると、そこには私に笑いかける縁君!?
