二人のヨスガ





 




 
自己紹介が終わり、休み時間になった。






この後は、体育館で校長先生の話を聞く予定らしい。






嫌だな、長いだろうし…。






それにしても……






「縁君って変わってるよね」



「さっきの自己紹介…なんかウザくね?」




「別に誰も関わりたくなんか無いっての」






皆の、縁君に対する悪口が止まらない。






そりゃあ、あんな発言した後だし……。




けど…




本人に聞こえてるよね、絶対。






「文句があるなら!」






と、縁君は突然立ち上がって叫んだ。






「直接本人に言ったらどうですか?


そんな事も出来ないくせに、人のこと否定しないで下さいよ。


弱虫共め!」






再び静かになる教室。





縁君は、ふんっと鼻を鳴らすと、本を持って教室から出て行ってしまった。






「あらら……やっぱり、やってしまったね縁の奴」






私の隣に愛佳がやってきて言った。