二人のヨスガ





 



 

頭に当たった物が、床に落ちている。






消しゴムだ。






誰からだろう……。





少し躊躇ってから、拾う。






消しゴムのカバーから、何か紙がはみ出していた。





広げると、綺麗な字が書いてある。






〈仕方がないので貸してあげます

僕は、そこまで最低じゃありませんから〉






これって……


もしかして、縁君が?





信じられなくて、縁君を見つめる。





と、彼と目が合った。





ドキッとする。



あまりに綺麗な瞳に。






「何ですか?」



「えっ、あ……消しゴム…

その……ありがとう」




「別に。慌ててるあなたが視界に入って、

目障りなだけです。

使ったら、早く返して下さい」





「わ、分かったわよ」





急いで文字を消して、消しゴムを縁君の机に乱暴に置いた。