「父は10年前に自分で会社を立ち上げたんです。

そして5年前に成功して…。

でも家は大きくなりましたが中は普通ですし、お父様とも普段は呼びません♪

ちなみに…小学校までは公立に通っていたんです。」


い…伊集院さんのお父さん…すげぇ!!


椿に通う家って全部代々伝わる金持ちやと思ってた…。


都希みたいに。


「だから父もそのほうが喜ぶんです!」


「そっかぁ。安心したわ♪俺のセンスでも大丈夫やし!」


「はい♪あ…あのお店入っていいですか?」


俺は笑顔でうなずいた。


伊集院さんが入ったんはデパート。


少しの間わかれてネクタイを見る。


歩莉とこんな風に買い物したかったなぁ…


そう思いながら。