「向こうの公立にするっぽいこと言ってたなぁ。」


ほんまは同じとこ行きたいけど…


距離・お金


この2つが邪魔しよる。


「はぁ~…」


自然とため息が出た。


「惟智も歩莉ちゃんと同じとこ行きたいやんな…。やのに、俺…無神経なことしてたよな…。ごめん!」


都希…


「無神経ちゃう。

俺、うらやましいなんて思わんかったで?

都希の長年の想い知ってるからなっ!

謝らんでいいし!」


俺は笑顔で答える。


偽りの笑顔なんかちゃう。


本心やから心からの笑顔で言えた。


確かに…


都希は智柚との距離は近いし、椿に一緒に行くための金もある。


普通やったら妬んでまうかもしれん。


でも…俺は都希と智柚に2人で幸せになってほしいから…


都希は…俺の唯一の親友やから…


妬むわけないやろ?