お金か愛か~16歳男子の決断~

俺の隣の席に来たのが歩莉。


まさしく一緒や。


「あっ、ほんまやね♪内村家と中原家、なんか縁あるんかもなぁ!」


縁…かぁ。


あってほしいな…。


「惟智~はよ食べようやぁ!冷めてまうやん!」


智柚が急かす。


「わかったわかった!ほら、みんな席についてや!」


俺は手を叩きながら言う。


特に2人の世界に入っている都希と香耶に。


「「「は~い!」」」


まるでここが幼稚園かのように、返事をするみんな。


俺…先生か…?


みんな席に座り、いよいよこの時がきた。


「「「いただきますっ!!」」」


一斉に取り皿に入れ、食べ出した。


おいしいか…?


「「おいしい♪」」


「うん。食べれる。」


「うまっ!」


それぞれ感想を言ってくれる。


うれしいけど…智柚の「食べれる」ってなんだよ…。