お金か愛か~16歳男子の決断~

「歩莉、今日は来てくれてありがとな…!」


「ううん♪惟智の料理ずっと楽しみにしてたし、うれしいで!」


歩莉はいつもの歩莉。


でも1つだけ違うところがある。


それは…私服ってこと。


うまく説明できひんけど…歩莉にかなり似合うてる!


やばっ。


かわいすぎやからっ!!


眩しくて目を瞑りそうや…。


「惟智兄、この人は…?」


いつのまにか俺の隣にいる柚香が言った。


そういや、柚香も香耶も歩莉のこと知らんっけ。


「中原歩莉さん。俺と同じクラスなんや。」


「ども。柚香です!」


互いに挨拶を交わす2人。


香耶の紹介もしんとな。


「歩莉。都希と遊んでんのが香耶、小3。」


「香耶ちゃんは都希くんと仲いいんやなぁ♪柚香ちゃんは…都希くんと仲よくないん?」


歩莉が都希と香耶を見ながら言う。