お金か愛か~16歳男子の決断~

「他にお手伝いすることある…?」


お手伝い…か。


俺はテーブルを見渡す。


箸もコップも取り皿も人数分ある…な。


「香耶、ありがとな。もうすることないし座っていいで?」


「うん!わかった!」


香耶は笑顔でそう言い、先に座っていた柚香の横に座った。


「「こんばんはー!」」


歩莉と都希が智柚に連れられリビングに入ってきた。


「あっ!都希くんや♪都希く~んっ!!」


香耶が都希の存在に反応し、駆け寄る。


「香耶ちゃん♪」


そして香耶をだっこする都希。


毎回会うたびに2人はコレ。


都希は智柚よりも数倍香耶と仲がいい。


智柚ともこれくらい仲がよかったら…なぁ?


って、これはちょっと仲よすぎか。


都希のことはまぁ置いといて、俺は歩莉に話しかける。