彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




事情を知らない百鬼は、誤魔化すように熱く私に語り続ける。



「どれもこれもつまらねぇ理由でいじめてやがったが、相手が抵抗できないってわかってるからひどくなるばかりなんだぜー!?」

「それは、(体験してるので)わかりますが・・・」

「中には、毎日暴力受けて、屋上から飛び降りようとしてる奴もいた・・・!飛び降りてきた奴を受け止めたこともあった。」

「はあ!?飛び込む前にとめれなかったんですか!?」

「わはははは!道歩いてたら、飛び降りだって騒いでてよぉ~!駆け込んでキャッチしたぜ!!」

「あ、あれか?15階建てから落ちてきた少年のことか?」

「その場にいたの、瑞希お兄ちゃん!?」

「あら~あたし達全員いたわよーん!」

「たしか、死に場所求めてさまよってたってた、タメの奴だったよなぁ~?」

「クラスは違ったが、いじめていた連中は俺達も知る奴らだった。おかげで簡単に処理できたがな。」


(処理って・・・)

獅子島さん、人間相手にその単語を使うのはどうなのかな・・・



〔★怖さアップの発言だ★〕



眼鏡の先輩の言葉にも戸惑ったが、次に発した百鬼の言葉も強烈だった。



「わはははは!裸で土下座して、俺がキャッチしたガキに1日中謝る馬鹿連中の姿・・・!どいつもこいつも、体がデカかったから、サンドバックにちょうどよかったぜ~!!」

「ちょっと!百海さんの発言が怖いんですけど!?」

「あれ以来、いじめは恐怖体験につながるとインプットしやがってよ~!!わはははは!俺を恩人だって、キャッチしたガキの家族がお礼に来てくれてよぉ~!叩きのめして感謝されたのは、生まれて初めてだった!!あれが・・・・俺のお節介焼き人生の始まりだったなぁ!?わはははは!!」

「どこが!?なに良い話にしようとしてんですか!?」

「いや、実際いい話になったんだよ、凛。」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「皇助がいじめ反対運動を始めてから、東山高校でのいじめはなくなったんだ。」

「なくなったの!?」

「ああ。『野獣が狩りに来る』ってわかってれば、危険を冒してまでしねぇーだろう?」

「それもそうですね!」

「わはははは!中にはチャレンジャーがいたから、俺様も全力で答えてやったぜ!!」

「それは単に信じなかっただけだ、凛。」

「お・・・おろかないじめっ子ですね・・・」



(やっぱり、いじめをする連中とは、わかり合えないわね・・・)



〔★凛は再確認した★〕