「いじめられてる奴をかばって喧嘩した奴がいたら、凛はそいつを怒るか?」
「え?そんなことできません!いじめらっ子を守ってあげたんでしょう?」
「そうだよな?だから、皇助は助け続けてんだよ。」
「やっぱり、百鬼さん良い人じゃないですか。人助けしてますよね?」
「いや、凛、それは表向きの話であっ~」
「わははははは!そーだろう、凛助!?俺は良い人だからよぉ~!」
今度は、百鬼が瑞希お兄ちゃんの言葉を遮りながら言った。
「いじめをする奴なんぞ、ロクでなしばっかなんだよ!そいつらが、いじめっ子をリンチしてる場面を狙って叩けば簡単よ!」
「え?狙って??」
「『いじめっ子からいじめられっ子を守った』『止めるためにぶっ飛ばした』ってと言えば、
誰も文句は言わねぇし、堂々と殴ったりけったりできるからなぁー!!」
「・・・・百鬼さん?」
感動的な話に、疑問が出てくる。
「いやぁ~懐かしいぜ!俺様の力でもみ消されかけたいじめ問題をクローズアップして、助けてやった日にゃ~いじめられっ子やその家族にお礼を言われたり褒められたりでなぁ!」
「百鬼さん・・・失礼を承知でお聞きしますが、その言い方だとまるで・・・」
(自分が暴れたいだけに、都合の良い理由で殴ってる?)
そんな私の心に声に合わせて奴は言った。
「わははは!!!ムカつく奴をブッ飛ばして停学にも退学にもなんねぇどころか、正義の味方になるんだぜ~!?人間を殴って落してへし折っても、ポリ公にはパクられねぇ~!被害者がかばってくれるし、『人助け』だからよぉー!?おかげで俺もいじめられっ子もスカっとして最高だったぜ!!」
「あまり聞かない人助けなんですけど!?」
〔★新しいタイプの正義だ★〕
やっぱりそうだった!
(この人は自分のためにやっていた!)
「なんですか、それ!?百鬼さん、単車を選んだ理由と同じじゃないですか!?喧嘩したいだけでしょう、それ!?」
「わはははは!人助けだ、凛助!!オメーも大人になればわかる!」
「わかりませんよ!全然善意が見えないです!せっかく見直したのに~なんかがっかりです!」
〔★凛の見直しは先送りとなった★〕


