彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ロシアってなんだ、凛!?」

「それが瑞希お兄ちゃん・・・・僕が聞いた話では、ロシア人だったんですよ。獅子島さん、それ以外もいるんですか?」

「それは古い話だぞ、凛道。ここは日本だ。日本人を消そうと思えば、日本人に紛れられる日本人の方が良いだろう?」

「現実味があって怖いんですけど!?」

「怖いもの知らずはお前だろう、凛道?蛇の目から可児を救い出すのはお人好しでもいいが、瑞希のためにヤクザの親分とやり合えた点は褒めてやろう。」

「そんな・・・・僕は、当たり前のことしただけで~」



ここで割愛しますが、蛇の目に吸収されたSHIELDメンバーの可児君を助けるため、蛇塚を倒した。

蛇塚にはヤクザの組長をしている田渕というおじさんがいた。

なんとそのおじさん、瑞希お兄ちゃんを男とわかった上で口説き続け、嫌がっているに半年もストーカーをしてた迷惑男だった。



〔★複雑な事情だ★〕



(最後は、蛇塚は瑞希お兄ちゃんが倒し、田渕は獅子島さん達黒子ファイブが倒したけど・・・)



「僕はまた、出入り禁止ですか?」

「その必要はない。」





私の質問に獅子島さんは眼鏡を直しながら言った。



「蛇の目は地下に潜り、ヤクザは動けなくした。狙われている自覚を持って過ごせ。以上だ。」

「当分、狙われるんですね、僕・・・」

「あんま暗くなるよ、凛!元気出せ。」

「瑞希お兄ちゃん。」

「蛇塚の本拠地へ乗り込んだことで、新しい仲間がいるって周りもわかったんだ。爆裂弾と元SHIELDの7代目候補となれば、出入り禁止にするほどじゃない。」

「お兄ちゃん、僕は瑞希お兄ちゃんを助けに行ったんですが?」

「ん?誰か俺をお姫様扱いしてるのかぁ~?」

「え!?言ってませんよ、瑞希お兄ちゃん!?」



笑顔で迫る瑞希お兄ちゃんに戸惑えば、背後から声がした。



「いいから、『うん』って言っとけ、凛たん。」

「みーちゃん、さらわれた姫扱いされて嫌なのよ・・・?」

「烈司さん、モニカちゃん。」


両側の耳からささやく2人に、聞かされた理由を受け、私は言った。



「し、してません!お姫様なんて、とんでもない!!瑞希お兄ちゃんは、立派なナイトでプリンスですから~!」

「だよな~凛!」



〔★凛は事実をねじ曲げた★〕