「ロシアってなんだ、凛!?」
「それが瑞希お兄ちゃん・・・・僕が聞いた話では、ロシア人だったんですよ。獅子島さん、それ以外もいるんですか?」
「それは古い話だぞ、凛道。ここは日本だ。日本人を消そうと思えば、日本人に紛れられる日本人の方が良いだろう?」
「現実味があって怖いんですけど!?」
「怖いもの知らずはお前だろう、凛道?蛇の目から可児を救い出すのはお人好しでもいいが、瑞希のためにヤクザの親分とやり合えた点は褒めてやろう。」
「そんな・・・・僕は、当たり前のことしただけで~」
ここで割愛しますが、蛇の目に吸収されたSHIELDメンバーの可児君を助けるため、蛇塚を倒した。
蛇塚にはヤクザの組長をしている田渕というおじさんがいた。
なんとそのおじさん、瑞希お兄ちゃんを男とわかった上で口説き続け、嫌がっているに半年もストーカーをしてた迷惑男だった。
〔★複雑な事情だ★〕
(最後は、蛇塚は瑞希お兄ちゃんが倒し、田渕は獅子島さん達黒子ファイブが倒したけど・・・)
「僕はまた、出入り禁止ですか?」
「その必要はない。」
私の質問に獅子島さんは眼鏡を直しながら言った。
「蛇の目は地下に潜り、ヤクザは動けなくした。狙われている自覚を持って過ごせ。以上だ。」
「当分、狙われるんですね、僕・・・」
「あんま暗くなるよ、凛!元気出せ。」
「瑞希お兄ちゃん。」
「蛇塚の本拠地へ乗り込んだことで、新しい仲間がいるって周りもわかったんだ。爆裂弾と元SHIELDの7代目候補となれば、出入り禁止にするほどじゃない。」
「お兄ちゃん、僕は瑞希お兄ちゃんを助けに行ったんですが?」
「ん?誰か俺をお姫様扱いしてるのかぁ~?」
「え!?言ってませんよ、瑞希お兄ちゃん!?」
笑顔で迫る瑞希お兄ちゃんに戸惑えば、背後から声がした。
「いいから、『うん』って言っとけ、凛たん。」
「みーちゃん、さらわれた姫扱いされて嫌なのよ・・・?」
「烈司さん、モニカちゃん。」
両側の耳からささやく2人に、聞かされた理由を受け、私は言った。
「し、してません!お姫様なんて、とんでもない!!瑞希お兄ちゃんは、立派なナイトでプリンスですから~!」
「だよな~凛!」
〔★凛は事実をねじ曲げた★〕


