彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「ならば今年の土曜は、俺が多めに入ろう。瑞希だけだと、凛道に構いすぎて、接客をおこたるからな。」

「獅子島さん。」

「あら、何言ってんの~!?あたしの方が凛ちゃんと仲良しよ~!?セットで並べれば、可愛い招き猫になるわよぉ~♪だから、あたしのシフトを増やしてよ、みーちゃん!」

「モニカちゃん。」

「祭りは、回転率が命だぜ?コンビネーションが大事だろう?それなら、瑞希と付き合いが長く、凛たんとまとめて面倒見れる俺で決まりだ。」

「烈司さん。」

「わはははは!この中で、一番、自由なのは俺様だぞ!?」

「百鬼さん。」

「なによぉ~!?」

「なんだ?」

「あんだよ?」

「わはははは!!」


「お、おいおい、オメーら!?」

「み、みなさん・・・・?」



そのやり取りで、険悪な空気がただよい始める。



「俺がこの中で、一番適切に対処できる。万が一、凛道が客の服にコーヒーをこぼした時、悪乗りするクレーマーを作らなくていい。」

「こぼしませんよ!?」



〔★伊織は、失敗を前提に話している★〕




「あたしだったら~凛ちゃんを可愛くデコって、さらに客寄せできるわよ!?美容とファッション面で、全面的に凛ちゃんをバックアップするわ!」

「コーヒーをバックアップしてくださいよ!?」



〔★モニカは凛の方を気にしている★〕




「今年は単品のコーヒーのみをメインにするんだぜ?コーヒー作れるのは瑞希だけ。俺なら凛たんを助けつつ、一緒にひと夏の思い出を作ってやれるぜ?」

「仕事しましょうよ!?」



〔★烈司は遊ぶ気でいる★〕




「わはははは!わかってねぇーねぁ、オメーら!凛助と組むなら、相手を選ぶのは凛助だろう!?そうだろう!凛助~!?」

「僕にふりますか!?」



〔★決定権は、凛にゆだねられた★〕