「ならば今年の土曜は、俺が多めに入ろう。瑞希だけだと、凛道に構いすぎて、接客をおこたるからな。」
「獅子島さん。」
「あら、何言ってんの~!?あたしの方が凛ちゃんと仲良しよ~!?セットで並べれば、可愛い招き猫になるわよぉ~♪だから、あたしのシフトを増やしてよ、みーちゃん!」
「モニカちゃん。」
「祭りは、回転率が命だぜ?コンビネーションが大事だろう?それなら、瑞希と付き合いが長く、凛たんとまとめて面倒見れる俺で決まりだ。」
「烈司さん。」
「わはははは!この中で、一番、自由なのは俺様だぞ!?」
「百鬼さん。」
「なによぉ~!?」
「なんだ?」
「あんだよ?」
「わはははは!!」
「お、おいおい、オメーら!?」
「み、みなさん・・・・?」
そのやり取りで、険悪な空気がただよい始める。
「俺がこの中で、一番適切に対処できる。万が一、凛道が客の服にコーヒーをこぼした時、悪乗りするクレーマーを作らなくていい。」
「こぼしませんよ!?」
〔★伊織は、失敗を前提に話している★〕
「あたしだったら~凛ちゃんを可愛くデコって、さらに客寄せできるわよ!?美容とファッション面で、全面的に凛ちゃんをバックアップするわ!」
「コーヒーをバックアップしてくださいよ!?」
〔★モニカは凛の方を気にしている★〕
「今年は単品のコーヒーのみをメインにするんだぜ?コーヒー作れるのは瑞希だけ。俺なら凛たんを助けつつ、一緒にひと夏の思い出を作ってやれるぜ?」
「仕事しましょうよ!?」
〔★烈司は遊ぶ気でいる★〕
「わはははは!わかってねぇーねぁ、オメーら!凛助と組むなら、相手を選ぶのは凛助だろう!?そうだろう!凛助~!?」
「僕にふりますか!?」
〔★決定権は、凛にゆだねられた★〕


