「あん、美味しい~♪」
「ふむ、味は悪くない。」
「あ~シャリシャリ感がいいわ。」
「わははは!コーヒーと炭酸水が、ノンアルコールに、ばけんのが面白れぇなー!?」
「つーか、瑞希は何飲んでんだ?」
「アイスカフェラテ。」
「自分の分はシンプルだよな~」
「それなのに、あたし達のは手が混んでて~愛を感じちゃう~♪」
「愛もくそもあるか、馬鹿者。オーダー通りに作ってるだけだろう。」
「わはははは!酒飲みたくなってきたー!!」
「オメーは、さっきからそればっかじゃねぇーか!?」
(瑞希お兄ちゃん、楽しそう・・・)
こういう時だけ、瑞希の兄ちゃん達は『男子』だと思う。
1人女の子が混じってるけど、年相応(としそうおう)の若者らしい。
大人の男だけど、仲間同士で騒ぐ姿はクラスの男子と変わりない。
(といっても、あくまで例えよ。あんなゲスイ連中と瑞希お兄ちゃんが同類なんてとんでもない・・・・!)
〔★いじめの恨みは深い★〕
「つーことで!今年は凛も参加するから、オメーらもよろしく頼むぜ!」
「りょーかい。いつも通り、占いの仕事を調整して、手伝いに行ってやるよ、瑞希。」
「あたしもオッケー!夜店用のお洋服と、ディスプレーの用意は任せてちょうだーい♪」
「仕方がない。お前ら兄弟のために、時間を作ってやろう。客層と商品の売れ行きの集計も手伝ってやる。」
「わはははは!面白くなりそうだぜ~」
「すまねぇ。ありがとな、みんな。」
「「「「「気にすんな。」」」」」
瑞希お兄ちゃんの言葉で、すべてが決まった。
息ピッタリで言う彼らを見て思う。
(友達っていいな・・・・)
ストローで自分のカフェインを吸いながらそう思っていれば、その友達の1人が言った。


