期待と夢のこもった気持ちで彼へと気持ちを伝える。
「僕、すっごく嬉しいです!本当にありがとうございます、瑞希お兄ちゃん!」
「はははは!可愛い凛のためだからなぁ~その分、夜店は頼むぜ?」
「もちろんです!瑞希お兄ちゃん、大好きっ!!」
テンションも上がっていたため、無邪気なノリで彼の背中に抱き付く私。
首に両手を回して、ギュッと彼の首に顔を埋める。
「こらこら、重いだろう?」
そんな私を抱き留めながら、クスクスと笑う愛しい人。
甘い言葉と笑顔で、甘えモードがONになる。
「えへへへ~お兄ちゃん、大好き!だぁ~~~~い、好きっ♪」
「はいはい、俺も好きだよ~?てか、乗っかるなら、肩、叩いてくれよ?」
「喜んで!」
(乗っかるじゃなくて、まきつくように抱き付いてたんだけどねぇ~)
ギューと抱きしめた後でサッと離れると、両手の拳を握る。
瑞希お兄ちゃんがシャーペンを机に置いたのを確認すると、トントンと左右交互に肩を叩いて行く。
「あー気持ちイイ~デスクワークは肩がこるからなぁ~♪」
「接客は立ち仕事ですよね?」
「今はバリスタのお勉強で机に向かってたじゃん?」
「あ、そうでした!失礼しました。」
「いえいえ。」
「ちなみに両足は平気ですか?ふくらはぎは?」
「あーそっちも痛いな。」
「じゃあ、この後でマッサージしますね!?」
「おいおい、良いのか?龍星軍の総長がそんなことしてぇー?」
「初代を敬うのは良いことなんです!僕を弟だと思ってるなら・・・・遠慮しないで、お兄ちゃん?」
「・・・・じゃ、弟に甘えようかな?」
伸びてきた手が前髪を触る。
よしよしと、私の髪をなでる手が心地いい。
最近分かったけど、私が『弟』と言えば、こうやって瑞希お兄ちゃんは優しくしてくれる。
必ず甘やかしてくれるとわかっているので、女だと名乗れない卑怯な私はこうやって甘える。
「肩がこったら、いつでも呼んで下さいね?僕が、もんで差し上げますから。」
「ありがとな、凛。」
恋人扱いされたいのが本音だけど、『特別扱いしてもらえる』なら、もう少しこのままでもいいかもしれない。
それだけ、得られる『幸福』が大きいから。
「凛、今日の夕メシ、2人でメシに行こうぜ。気になる店を見つけたんだ。」
「もちろんです!瑞希お兄ちゃんと一緒なら、僕はどこでもいいです♪」
「あはははは!かぁーいい奴めぇ~?」
「えへへへへ!」
涼しい部屋の中は、休憩している瑞希とその肩を幸せそうに叩く凛の2人だけ。
2人きりのつかの間の時間。
長い夏休みは始まったばかりだった。
~呼び出し上等!!喧嘩も恋も、万々歳!?~完~
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~彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)3~完~


