最近、何度か来るようになった東山高校。
まだ、片手で足りるぐらいだけど、なじみのある学校となっていた。
その正門ではなく、裏門に彼女は立っていた。
「凛っ!!」
「カンナさーん!」
「よぉ、高千穂。」
「真田先輩!?」
カンナさんの前で単車を止める瑞希お兄ちゃん。
「真田先輩も来ちゃったんですか!?」
「凛を届けに来ただけだ。オメーらの邪魔はしねぇーよ?」
「だから、変な勘違いやめて下さいよっ!おかげで、百鬼先輩にからかわれ、モニカ先輩からの風当たり強いんですからね!?」
〔★カンナもカンナで苦労していた★〕
「なんだ、ラブイベントじゃねぇのか?」
「瑞希お兄ちゃん!!」
「違いますって!てか、真田先輩が来てくれたのは、ある意味ラッキーって言うかー・・・」
「なに!?瑞希先輩!!」
歓喜にも近い声と一緒に、誰かが飛び出してきた。
「円城寺君。」
「お、大河じゃんか?」
「チース!今日もお疲れ様っす!」
薄い鞄を脇に挟んだ円城寺君が、満面の笑顔で瑞希お兄ちゃんに挨拶する。
私には絶対に見せない笑顔。
〔★わかりやすい態度だ★〕
「カンナさんだけかと思ってましたが、円城寺君も一緒でしたか?」
「たりめぇーだ、バーカ!お前とカンナを二人きりにさせれるかよ!?」
「俺らも一緒だぜ、凛君総長?」
そう言って、円城寺君の後ろから顔をのぞかせたのは―――――――
「悠斗君、秀君!」
「おせーぞ、来るのが!ちわっす、真田先輩!」
「真田先輩、こんちわっす!」
顔や腕に包帯やばんそうこうを貼った男子2人だった。


