彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ほらほら、早く出ろ!女の子を待たせるなぁー?」

「わ、わかってますよ。」





好きな人の熱い視線を受け、ボタンを押す。





「も、もしもし!?」





うわずる声で答えれば、





〈今すぐ東山に来い凛っ!!〉






割れた声で叫ぶカンナさんの声が帰ってきた。



「え!?い、今す・・・どうしました??」

〈こい!早く来い!一秒でも早く来い!今すぐ単車飛ばして東山に来い!!遅れるなよ!〉

「だから、なんで!?僕はこれから~」

〈いいから来い!凛に関わることなんだよ!!〉

「僕に??」

〈大至急来いよ!!裏門で待ってるから!!遅れたら、来なかったらぶっ飛ばすからな天然たらし野郎!!〉



プっ!



「カンナさーん!?」






そこで電話は切れた。





「な、なんであんなに怒って・・・・」

「天然たらしって言ってたな。」




ガシ!

「へ?」



「凛・・・・今度は、どんな女の子を口説いたのかなー?」

「み、瑞希お兄ちゃん・・・・!?」





さっきの甘い態度とは一変。

私の肩をわしづかみしながら、笑顔で青筋を浮かべる好きな人。





「オメーは!高千穂が好きなんじゃないのか・・・!?」

「痛い痛ーい!僕とカンナさんは親友のお友達でーす!」

「馬鹿野郎!そう何組も、男女の友情が成立するか!?烈司の言う通り、精神年齢幼稚園児の好きだな、オイ!?」

「だから違いますー!」

「そういうことにしといてやるよ、無自覚!!」





何やら誤解はしてるけど、手を離してくれた。



〔★凛は解放された★〕



「とにかく、行くぞ!」

「へ?お昼ご飯を食べにですか??」

「バカ!東山だ!」





私の体から離れて立ち上がると、財布をポケットに押し込みながら彼は言う。





「こんな時に、飯なんか食ってられるかよ!?俺もついて行ってやる!」

「え!?そんなことしたら、瑞希お兄ちゃんのお昼タイムが~」

「コンビニでパンとジュース買うからいい!」

「え~!?」


それはないよぉー!!



(瑞希お兄ちゃんとの2人きりの時間が~!)



〔★台無しにされた★〕