「ほらほら、早く出ろ!女の子を待たせるなぁー?」
「わ、わかってますよ。」
好きな人の熱い視線を受け、ボタンを押す。
「も、もしもし!?」
うわずる声で答えれば、
〈今すぐ東山に来い凛っ!!〉
割れた声で叫ぶカンナさんの声が帰ってきた。
「え!?い、今す・・・どうしました??」
〈こい!早く来い!一秒でも早く来い!今すぐ単車飛ばして東山に来い!!遅れるなよ!〉
「だから、なんで!?僕はこれから~」
〈いいから来い!凛に関わることなんだよ!!〉
「僕に??」
〈大至急来いよ!!裏門で待ってるから!!遅れたら、来なかったらぶっ飛ばすからな天然たらし野郎!!〉
プっ!
「カンナさーん!?」
そこで電話は切れた。
「な、なんであんなに怒って・・・・」
「天然たらしって言ってたな。」
ガシ!
「へ?」
「凛・・・・今度は、どんな女の子を口説いたのかなー?」
「み、瑞希お兄ちゃん・・・・!?」
さっきの甘い態度とは一変。
私の肩をわしづかみしながら、笑顔で青筋を浮かべる好きな人。
「オメーは!高千穂が好きなんじゃないのか・・・!?」
「痛い痛ーい!僕とカンナさんは親友のお友達でーす!」
「馬鹿野郎!そう何組も、男女の友情が成立するか!?烈司の言う通り、精神年齢幼稚園児の好きだな、オイ!?」
「だから違いますー!」
「そういうことにしといてやるよ、無自覚!!」
何やら誤解はしてるけど、手を離してくれた。
〔★凛は解放された★〕
「とにかく、行くぞ!」
「へ?お昼ご飯を食べにですか??」
「バカ!東山だ!」
私の体から離れて立ち上がると、財布をポケットに押し込みながら彼は言う。
「こんな時に、飯なんか食ってられるかよ!?俺もついて行ってやる!」
「え!?そんなことしたら、瑞希お兄ちゃんのお昼タイムが~」
「コンビニでパンとジュース買うからいい!」
「え~!?」
それはないよぉー!!
(瑞希お兄ちゃんとの2人きりの時間が~!)
〔★台無しにされた★〕


