彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






「じゃあさ~あと10分したら、出かけようぜ。」

「はーい♪」





ダークな気分になりかけたけど、好きな人の言葉で立ち直れる。





(ああ・・・この幸せがずっと続けばいいのに・・・)





そう思いながら、真面目にバリスタの本を読む瑞希お兄ちゃんを盗み見していたら―――






ピヨピヨピ―♪





電話がなる。





「凛のだな?」

「・・・誰でしょう?」

(もう!良いところなのに~!)





メールなら後で見ればいいけど、電話はそうはいかない。

表示を見てドキッとする。





(カンナさんだ。)



「誰だ?ちーちゃんか?」

「違いますよ!」





からかいながら言う瑞希お兄ちゃん。

ちーちゃんとは、幡随院長政とは、北瀬野倉庫に会ったのを最後に連絡は取っていない。

一応、返せてなかったメールの返事はした。






―僕にとって、ちーちゃんはちーちゃんだよ―





最後の文面に、P.Sとつけて送ったきりだ。

今日は間で、返事はない。





「ちーちゃんにも、立場があるんです。だからきっと・・・」

「・・・そーだな。悪かった。」

「良いんですよ。縁があれば、また会えます。」

「つーか、結構なってるけど、出なくていいのか?」

「あ!?そうでしたぁ~早く出ないと、怒られます!」

「誰に?」

「誰って―――――」





電話の相手に決まってる。





「カンナさんです。」

「マジか!見せろよ!」





ガバッと起き上がると、顔を密着させながら抱き付いてきた。





「うひゃ!?」





急接近されたことで、耳まで熱くなる。

そんな私を見て、瑞希お兄ちゃんがニヤニヤする。





「なーに赤くなってんだよぉ~喜んでんのかー?」

(あなたにです・・・!)


と言いたいけど、言えない。


「おーおー照れちゃって、こいつはぁ~?」

「わ!?く、くすぐったいですよぉ~?」





うりうりと、頬を指でつつかれ、ボディタッチをされる。





(ナイス、カンナさん!)





思わぬお触りに舞い上がる。





(今度から、カンナさんのメールは瑞希お兄ちゃんの側で見よう!)



〔★それでは解決にならない★〕