騒がしい日々は過ぎ、穏やかな金曜日を迎えていた。
「ふひゃー・・・怒涛のごとくでした~」
「お疲れ、凛。」
クーラーの利いた瑞希お兄ちゃんの部屋で、彼からねぎらいの言葉をもらっていた。
「まさか、JAGUARのトップと蛇の目の頭が身内とはなぁー?」
「子供が親を選べないように、身内も選べませんからねー?おかげでつかれちゃいましたよぉ~」
「だろうな?けど、今日から夏休みなんだろう?だったら、毎日でも会えるな?」
「そうなんですよ、瑞希お兄ちゃん♪」
大好きな人の言葉通り、あゆみが丘学園は本日から夏休み。
昨日もらった通知表だが、もちろん成績欄はよかった。
むしろ問題だったのは、内申点に関してだった。
てっきり、悪く書かれてると思ったけど~
(なぜか、内申点も良かった。)
それが逆に不気味だったけど、両親への言い訳が必要なくなったのでホッとした。
通知表を見た両親も、優等生ぶりがわかる結果を褒めてくれたが、私は別に嬉しくなかった。
「凛、今回はよく頑張ったよなぁ~?」
「瑞希お兄ちゃん~♪」
だって、瑞希お兄ちゃんに褒められた方が、何倍も嬉しいもん。
午後からのシフトなので、彼と2人きりでのんびりと過ごしていしてます♪
2人だけよ、2人だけ!!
キャッホー!
「お兄ちゃ~ん♪」
「こらこら、キモイぞ~男に抱き付くな。」
きつい言葉と裏腹に、表情は優しい。
「瑞希お兄ちゃん・・・」
「ふう~成長期前のお子ちゃまの膝も、いいもんだなぁー?」
「からかわないでくださいよ♪」
私の膝で、ごろ寝をして、バリスタの本を読んでいる。
夏休み初日ということで、図書館で勉強と言って家を出る。
ヒミツのロッカーで着替えて、ゆっくり来てみたら、いたのは瑞希お兄ちゃん1人だけ!
宝くじで言うと一等賞!!
〔★それ以外はハズレらしい★〕


