蛇の目達のバイクの音が遠くで響く。
それが消えて静かになった時、立ち尽くしていたちーちゃんが動いた。
「な、長政さん!?」
「ジオン、みんなを連れて帰れ。」
最初の口調で言うと、2本の竹刀を利き手でそろえて持つちーちゃん。
(なにしてんだろう?)
そう思う私の、全員の前で、背筋を伸ばして正座する。
そして、座った目の前に竹刀を静かに置くと言った。
「すまん。」
「ちーちゃん!?」
「長政さん!?」
謝罪の言葉と合わせて、その場で頭を下げるJAGUARのリーダー。
「身内ひいきで、信じちまった。責任は俺にある。好きにしてくれ。
「長政さん!やめてください!頭を上げー」
「ジオン、帰れと言っただろう?」
「だけど!」
「チョコ・・・いや、凛道蓮。気が済むまで、俺を血だるまにしろ。それだけの権利が、お前ら龍星軍にはある。」
ちーちゃん、まさか!?
(この件の責任を取るために、自分1人でリンチを受けるって言うの!?)
そういうことはよくあると瑞希お兄ちゃんは言っていた。
していたと烈司さんが言っていた。
手応えがねぇからつまらねぇと百鬼は笑っていた。
〔★皇助の話は参考にならない★〕
「だったら!俺が代わりに受けます!」
「ジオン!」
「さらう計画を立てたのは『蛇塚』だが、現場を指揮したのは俺だ!」
そう言うと、その隣に座り込みながら言うジオン。
「やるなら、俺をやってくれ!長政さんはカンベンしてくれ、凛道蓮!」
「ジオン!!」
「待てよ!それだったら、俺も同罪だ!果し状を渡したんだ」
「ワタシだって!そこの目つきが悪いのを殴ったヨ!」
「俺はそっちの女人質にした!正妻は俺だけにしてくれ!幡随院さんは見逃してくれよ!」
「お前ら・・・!?」
「・・・・君達・・・」
ジオンの言葉をきっかけに、俺が!俺が!と言いながら次々に座り込んでいくJAGUARの面々。
けっきょく、数百人はいる仲間全員が、その場に座り込んでしまった。


