彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






蛇の目達のバイクの音が遠くで響く。

それが消えて静かになった時、立ち尽くしていたちーちゃんが動いた。





「な、長政さん!?」

「ジオン、みんなを連れて帰れ。」





最初の口調で言うと、2本の竹刀を利き手でそろえて持つちーちゃん。





(なにしてんだろう?)





そう思う私の、全員の前で、背筋を伸ばして正座する。

そして、座った目の前に竹刀を静かに置くと言った。






「すまん。」


「ちーちゃん!?」

「長政さん!?」






謝罪の言葉と合わせて、その場で頭を下げるJAGUARのリーダー。






「身内ひいきで、信じちまった。責任は俺にある。好きにしてくれ。

「長政さん!やめてください!頭を上げー」

「ジオン、帰れと言っただろう?」

「だけど!」

「チョコ・・・いや、凛道蓮。気が済むまで、俺を血だるまにしろ。それだけの権利が、お前ら龍星軍にはある。」


ちーちゃん、まさか!?




(この件の責任を取るために、自分1人でリンチを受けるって言うの!?)






そういうことはよくあると瑞希お兄ちゃんは言っていた。

していたと烈司さんが言っていた。

手応えがねぇからつまらねぇと百鬼は笑っていた。



〔★皇助の話は参考にならない★〕



「だったら!俺が代わりに受けます!」

「ジオン!」

「さらう計画を立てたのは『蛇塚』だが、現場を指揮したのは俺だ!」






そう言うと、その隣に座り込みながら言うジオン。





「やるなら、俺をやってくれ!長政さんはカンベンしてくれ、凛道蓮!」

「ジオン!!」

「待てよ!それだったら、俺も同罪だ!果し状を渡したんだ」

「ワタシだって!そこの目つきが悪いのを殴ったヨ!」

「俺はそっちの女人質にした!正妻は俺だけにしてくれ!幡随院さんは見逃してくれよ!」

「お前ら・・・!?」

「・・・・君達・・・」






ジオンの言葉をきっかけに、俺が!俺が!と言いながら次々に座り込んでいくJAGUARの面々。

けっきょく、数百人はいる仲間全員が、その場に座り込んでしまった。