「な、なんだ!?」
「速くて見えなかった・・・!」
「『殺人居あい』・・・」
「さ、殺人?」
言ったのは、ちーちゃんの仲間のジオン。
「あれは長政さんの必殺の・・・・剣技。幡随院流秘伝の居合方法だ・・・!」
「そんなのまであるんですか!?」
「噂に聞いていたが、あれが・・・!」
「円城寺君知ってたの!?」
「噂程度では、な。そいつを使う時は、敵チームをつぶす時だって言うからな。」
「そうだ。頭同士のタイマンでもめったに使わない。俺だって、見るのは・・・2度目だ。」
「俺は初めてだ・・・。」
「俺も。」
「ワタシも・・・!」
「それはつまり・・・・」
仲間であっても、初めてだと言う人が多い技ということは・・・!?
「そうだ!長政さんをブチ切れさせた蛇塚さんが悪い!」
「やっぱり、そうなってるんですね!?」
〔★そうとう怒っている★〕
「自業自得とはいえ、ヤバいかもな。」
「円城寺君?」
注意深く、蛇塚を見ていた仲間がぽつりと言う。
「鉄を仕込んだ竹刀、ありゃあ骨だけじゃなく、内臓もやられてるぞ。」
「うそ!?」
その言葉で、慌てて2人を凝視する。
ちーちゃんを見る。
「俺、嘘つきは、大嫌いって言ってたよな?」
「あ、あ、あ・・・・!」
無表情で、淡々とちーちゃんはしゃべっていた。
これに対して蛇塚は、折れ曲がった身体と、震える口から血があふれ出ていた。
「田渕のジジイも、超大嫌いなんだけどぉ~?」
それを気に留めることなく、ジリジリと蛇塚との間合いをつめるちーちゃん。
「ガキの喧嘩にチャカまで持ち出しやがってよぉ~?蛇塚の名が泣くなぁ~!?」
「ゆ、ゆる・・・・!」
「死んでわびろやっ!!」
先ほどよりも、早い速度で両手が動く。
蛇塚がしたことは、自業自得。
嘘でダマしてまで、嫌いな相手を消そうとした根性が招いた痛いしっぺ返し。
同情する余地はないのに。
「だめー!!」
ガキィイン!!
「なっ!?」
「ひぃい!」
「く・・・!」
「な、なにやってんだ、凛!?」
「長政さんの竹刀を防いだ!?」
振り下ろされた武器を、トンファーを交差させて防いだ。


