彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





予想に反する敵の素顔に、お互いの殺気が消える。

私も相手も、オロオロしながら、何か起きているのか確認にはいった。





「なっ・・・!?えええ!?なんでチョコたん!?なにやってんの!?凛道蓮の影武者なのぉ!?」

「違いますよ!僕は、凛道蓮という名前ですよ!」

「はあ!?名前、『チョコ』じゃないの!?ココアもいるから、甘い系のキラキラネームじゃなくって!?」

「誰がDQNネームですか!?チョコはあだ名です!!ちょこちょこ動くから!!」

「それならチョロQの方がイケてる系じゃねぇ!?パネェんだけど!?なにこの鬼キチなカミングアウト!?」

「僕もだよ!ちーちゃんこそ、ちーちゃんじゃないの!?『長政』のどこにも『ち』の字がないんですけど!?フルネームなら、なおさらなんですがっ!?」

「やっだなぁ~ウェイウェイウェイ!それこそ、あ・だ・名、でーす♪長政って、江戸的でナッシングのグーじゃん!だからぁ~『長』は『ちょう』とも読むから~『ちょうちゃん』が、『ちーちゃん』に進化した系ぇ♪」

「あー!?そういうこと!?それでつじつまがあいました!」

「にゃははは!どこのつむじかわかんねぇけどぉ~ウケる!俺ら、出会い率がヤバくねぇ!?神的っしょ~!?」





そう言いながら、ポンポンと私の肩を叩くちーちゃん。

彼の両手にあったはずの武器は、ズボンのベルトにささっていた。





「神的というか・・・すごい偶然ですよ。」





それ思わず、私も自分の腰のベルトにトンファーをさした。

私の動きにちーちゃんは楽しそうに笑う。