「涼子ちゃん、なにしてるの！？」
「ごめんなさい、凛君！」
私の問いかけに対して、謝罪の言葉が返ってくる。
（聞きたい返事と違うっ！）
なぜいるのか・・・・理由を聞く前に、周りが動いた。
ブチブチ！！
「うははは！縄取れたで！！
「引きちぎっただろーお前！？」
「照れるやんけー秀君！ほな、悠斗君の方も手伝ったるわ！」
バキバキ！
「だああ！？縄をくくりつけてるドアごと引きはがすな！！」
「マジ、馬鹿力！！」
「いやぁ～！礼には及ばへんで、ハゲ君も秀君も！！うははは！」
「ほめてねぇけど、ありがとうよ、こんちくしょう！！」
「まったくだぜ！オラ、離脱すっぞっ！」
「だから、てめーら！勝手はことをー！？」
「うるせぇぇえ！！引き殺すぞっ！！」
ギュワアア！！
そう言いながら、ウィリーして威嚇するカンナさん
「ぎゃああああ！？」
「うわあ、ああ！」
「あぶねぇ！」
「ホントにひいちゃダメだよ、カンナさん！？」
そう言わずにはいられないバイクの動き。
「相手次第だろう、ばーか！あたり屋ってのもいるからなぁ～！？」
〔☆良い子のためのワンポイン解説☆〕
あたり屋：交通事故の時に出る損害賠償のお金を不正にもらうために、わざと交通事故を起こす迷惑な人のことだよん♪すぐバレるし、ホントに死んじゃう人もいるから、良い子は絶対真似しちゃダメだよ～！？
「高千穂さーん、やめてぇ～！蛇の目の人～！本当に逃げて下さーい！」
「ひいい！せっぱ詰まった顔と声で言われると、マジ恐怖！」
「てか、あの鬼姫なら本気で引きそうだぞー！？」
「カンナさーん！涼子ちゃんも乗ってるから、優しくしてあげてぇー！！」
〔★凛も敵もハラハラしている★〕
