「ばかかぁー!?足手まといだっての!」

「うはははは!せやけど、えんなんとか君のおかんに任せるのも、怖かったからのぉ~」

「た、確かに・・・個性が強すぎだが・・・」

「そりゃあ、オメーらが初対面だから!毎日いれば慣れるわ!!」

「毎日おらんと、慣れへんのんかー!?」

「やかましい!悪かったなぁー!?」

「うはははは!悪ぅはないけど~はよう行かんと、間にあわへんで~?何時や!?」

「11時30分だな。」





答えたのは可児君。





「ここからなら、30分で着くが~」

「パンピーをこのまま連れてくのはなぁ~」

「ええやん、カンナはん!自分かて行くやん!」

「あたしはいいんだよ!」

「そうだ、カンナは俺らと同等!つーか、小林の場合は、真夜中に出歩いて良いタイプじゃないだろう!?親がうるせぇだろう!?」

「あ、そのことなら、大丈夫です!」

「「「大丈夫!?」」」

「だとぉ~!?」





声をそろえる3人と、にらむ円城寺君に、ドキドキしながら伝えた。



「両親には、幼馴染の家に泊まると言ってきました!アリバイ工作も万全ですので~」

「ほな、問題あらへんわ!うはははは!」

「ばっか!そういう問題じゃないだろう!?俺らが向かう先に問題があるんだぞ!?」

「どーすんだよ!?引き返すかぁ~!?」

「くっそ!今からおろしていく時間はねぇし~おい!」

「はい!」





私のことだと思って返事をしたら、首だけでこちらを見る。

ギロッと睨みながら言われた。





「その関西人の後ろに隠れてろよ!いいな!?」

「あ・・・ありがとうございます!」

「ボケ!そこは、わかりましただろうが、小林!?」

「はい、わかりました!」





それで円城寺君はもう一度舌打ちをする。

正面を見る。

そんな彼に合わせて、私が乗っているバイクを含めた、他のバイクのスピードも上がる。

それで、私がいることが許されたのだとわかった。





(よかった・・・・これで、凛君のことを最後まで・・・・)





ホッとしたら、声をかけられた。