彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「うははは!なんや~ラブレターかい!?そりゃあ~読んだらいかんのぅ!」

「なんで、そー」

「違います!!冗談は態度だけにして下さいっ!!」

「あ・・・すんまへん・・・」





話を変な方向へ持って行く人を叱ってから、バイクにまたがっている親玉を見る。





「私は、見て下さいと言ってるんです!口に出さないで、読んで下さい!!」

「く、口に出すなって・・・」

「うはははは!なんや~あの態度は、告白ちゃうなぁ~好かれてる目やあらへんもん!」

「そりゃ、あたしでも大河は嫌だぜ。」

「凛さんと大違いだからなぁー」

「聞えてんぞ、テメーら!?」





〔★大河の評価がわかる場面だ★〕



何を勘違いしていたのか、私のことでひそひそ話す3人と怒る1人の龍星軍。





「話は後にして下さい!お願いですから、早く見て!!」

「チッ!しつけーなぁー・・・見てやるから、そしたら帰るんだぞ?」

「うはははは!ほな、早く見ようや!」

「って、お前も見る気かグラサン!?」

「固いこと言うなや、ええやんけー!?なぁ、カンナはん!?」

「あたしじゃなく、小林に聞けよ?大河以外が見てもいいのか?」

「はい!お見舞い品をその友達が見ることは、よくあることですから!」

「なんだそりゃあ~??」

「うはははは!許可が出たでぇー!どれどれ♪」

「のぞく気満々だな、オメーは?疑うわけじゃねぇが・・・念のため、見せてもらうぜ、小林?龍星軍は敵が多いから。」

「気が済むようにしてください、可児君。私は、凛君の敵じゃないですから!」

「けっ!どいつもこいつも、凛道かよ~?」





小馬鹿にするように言うと、私の手からメッセージカードをひったくる円城寺君。

そんな彼を囲むようにして、書かれた内容をのぞき込む3人。

全員の目がカードに向けられる。

そして、書かれている文字を追っていくのが目の動きでわかった。

私も読んだカワイイデコメッセージ。