「もしもし、はすみさん?」
〈凛道さん!ご連絡、お待ちしてました!長谷部と吾妻のことですよね!?〉
「ごめんね、はすみさん。『弁才天』のみんなで、探してもらってもいいかな?僕、バラさんっておじさんに目をつけられちゃって・・・」
〈任せて下さい!すでに動いてますから!〉
そう言われてみれば、今日はバイクに乗って走り回るヤンキーガール達をよく見ていた。
(それだけ周囲に、情報が伝わっているということね・・・)
「本当にすみません、はすみさん。硬派の皆さんにこういう仕事を頼んで・・・」
〈なに言ってんですか!?女じゃなくて男ってのはアレですが、人質とるようなクズは締め上げてつるし上げなきゃ示しがつきませんからね!?蛇の目のたまり場把握してるんでご安心下さい!〉
「ありがたいし、頼もしいです。はすみさんも、『弁才天』のみなさんも。」
〈当然っすよ!なにかあれば、お知らせしますから!〉
「ありがとうございます。ただ・・・・『場合によっては』僕がすぐ電話に出れないかもしれませんが、気にしないでくださいね。」
〈了解です!必ず、凛道さんの期待に応えますんで、待っててくださいね!?〉
「ええ、よろしくお願いします。頼りにしてますよ、はすみさん。」
(しっかり、動き回ってくれるように―――――)
そんなやり取りをして携帯を切る。
(これでオトリ作戦は成功。)
バラさんは、凛道蓮に目をつけてる。
だから、少しでも凛道蓮に注目が行かないようにしたい。
(どうせ蛇塚も、そこはわかってるだろう・・・・)
バイクにまたがってエンジンをかける。
タイムリミットに向けて走り出した。


