「ただし、円城寺君達が襲われてここの病院にきたことは、瑞希お兄ちゃん達から聞きました。その後で、ヤマトに連絡して、ここで合流だけした次第です。」
「って、やっぱり、知ってんじゃねぇか!?」
「うはははは!よかったなぁ~えんなんとか君!ちゅーことは、瑞希はんらがお見舞いに来るってことやろ!?」
「急いでくるので、手土産はないと思いますが。」
「マ、マジか、瑞希先輩が俺のために!?」
「俺らだろう、円城寺!?ホントですか、凛さん!?」
「冗談言ってる風に見えますか?仕事が終わってから、円城寺君に連絡あると思いますよ。では、お大事に。」
「あ・・・凛!」
何か言いたそうなカンナさんに笑いかけて、病室を出る。
最後に見たのは、瑞希お兄ちゃんの話題を出したことで、落ち着きをなくしている円城寺君。
あれなら、凛道蓮について詮索(せんさく)する余裕はないでしょう。
(こっちはこっちでいいとして、モニカちゃんは大丈夫かなー・・・)
廊下を歩きながら考える。
(ちゃんと、涼子ちゃんを送ってくれていればいいけど・・・)
あの後、用意を済ませてお店の方へ行けば、身をこわばらせたままの涼子ちゃんがいた。
真面目な彼女は、自分を責め続けていた。
励ますモニカちゃんに代わり、それは涼子ちゃんのせいじゃないと再度言い聞かせて、ハグしてモニカちゃんにバトンタッチした。
送るようにお願いした。
(モニカちゃんも獅子島さんとは違った意味で外面が良い。涼子ちゃんのご両親にも、良い対応をすると思うけど・・・・)
いや待てよ。
(この場合、家じゃなくて、警察へ連れて行った方がよかったのかな?)
一応、目撃者でもあるし、巻き込まれた被害者。
警察に被害届を出してもらった方が、蛇の目を探す手間が―――――――
「円城寺の見舞いか、坊や?」
背後からの声に足が止まる。
振り返れば、そいつはいた。
「どこに隠れてたんですか、おじさん?」
「隠れてた?へっ!オメーが俺の進行方向を、横に通過してるんだろう?」
曲がり角から顔をのぞかせたのは、よく知ってる人。


