彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





何も知らない円城寺君達は、敵からの返事を待っていた。





「わかったら帰れ!カンナ、連れて行け!」

「なにかっこつけてんだよ、ボケ!凛も来たんだから、全員で動けばいいだろう?」

「俺は来てくれと頼んじゃいねぇ!こいつがいると目障りなんだよっ!」

「~んだそりゃあ!?凛に八つ当たりか、コラ!?」

「いいから帰らせろ!帰れ凛道!」

「馬鹿が!そう言われて返る奴が~」

「帰ります。」

「ほらな!凛も帰るって・・・・え!?帰る!?」

「り、凛さん!?」

「帰るんかい!?」





私の返事に、カンナさんもヤマトも、可児君も驚く。





「・・・やけに素直じゃねぇーか。」





円城寺君も円城寺君で、一瞬目を丸くしたが、すぐにいつもの不機嫌顔で私を見る。





「僕はお見舞いに来たんです。患者さんの意思は尊重したいので、帰れと言うなら帰ります。」

「待てよ!素直すぎだろう!?なに企んでる!?」

「別に何も。ただし、見送りは結構です。カンナさんに連れ出されて・・・連れ出すのは良くないですからね。」

「凛!?」

「爆裂弾のメンバーであるカンナさんを、僕が連れて回るわけにはいきません。そうでしょう、爆裂弾頭の円城寺大河君?」

「凛道・・・!」

「なんや!?凛、怒ったんか~!?」






真顔の私と、目つきを鋭くする円城寺君の間に割って入る陽気なヤマト。

止めるために茶化しているのかな?と思いつつ言った。






「怒ってないよ、ヤマト。円城寺君の言う通り、僕は関わらないでおきます。龍星軍に爆裂弾がいるのはあくまで兼業。爆裂弾の頭の意見を、僕は尊重するだけです。」

「凛・・・」

「とはいえ、やられっぱなしでいるのは気分がよくないと思います。なので、可児君の参戦はいいですよね、円城寺君?」

「・・・そうなるな。」

「じゃあ、ヤマトもいいですね。」

「はあ!?なんでだよ!?」

「言わなくてもわかるでしょう?それぐらいの融通は、きいてくれるよな、円城寺?」

「・・・・勝手にしろ!」

「うははは!なんや、悪いなぁ~凛!仲間はずれにして!」

「そう思うなら、僕の分まで頼みます。」

「待てよ!」





張り詰めた声で、唯一の女性ツッパリが叫んだ。





「マジで聞きわけがよすぎるぞ、凛?まさか・・・・・この件で真田先輩が動いて―」

「動いてませんよ。」





戸惑うカンナさんに、私は静かに答えた。