何も知らない円城寺君達は、敵からの返事を待っていた。
「わかったら帰れ!カンナ、連れて行け!」
「なにかっこつけてんだよ、ボケ!凛も来たんだから、全員で動けばいいだろう?」
「俺は来てくれと頼んじゃいねぇ!こいつがいると目障りなんだよっ!」
「~んだそりゃあ!?凛に八つ当たりか、コラ!?」
「いいから帰らせろ!帰れ凛道!」
「馬鹿が!そう言われて返る奴が~」
「帰ります。」
「ほらな!凛も帰るって・・・・え!?帰る!?」
「り、凛さん!?」
「帰るんかい!?」
私の返事に、カンナさんもヤマトも、可児君も驚く。
「・・・やけに素直じゃねぇーか。」
円城寺君も円城寺君で、一瞬目を丸くしたが、すぐにいつもの不機嫌顔で私を見る。
「僕はお見舞いに来たんです。患者さんの意思は尊重したいので、帰れと言うなら帰ります。」
「待てよ!素直すぎだろう!?なに企んでる!?」
「別に何も。ただし、見送りは結構です。カンナさんに連れ出されて・・・連れ出すのは良くないですからね。」
「凛!?」
「爆裂弾のメンバーであるカンナさんを、僕が連れて回るわけにはいきません。そうでしょう、爆裂弾頭の円城寺大河君?」
「凛道・・・!」
「なんや!?凛、怒ったんか~!?」
真顔の私と、目つきを鋭くする円城寺君の間に割って入る陽気なヤマト。
止めるために茶化しているのかな?と思いつつ言った。
「怒ってないよ、ヤマト。円城寺君の言う通り、僕は関わらないでおきます。龍星軍に爆裂弾がいるのはあくまで兼業。爆裂弾の頭の意見を、僕は尊重するだけです。」
「凛・・・」
「とはいえ、やられっぱなしでいるのは気分がよくないと思います。なので、可児君の参戦はいいですよね、円城寺君?」
「・・・そうなるな。」
「じゃあ、ヤマトもいいですね。」
「はあ!?なんでだよ!?」
「言わなくてもわかるでしょう?それぐらいの融通は、きいてくれるよな、円城寺?」
「・・・・勝手にしろ!」
「うははは!なんや、悪いなぁ~凛!仲間はずれにして!」
「そう思うなら、僕の分まで頼みます。」
「待てよ!」
張り詰めた声で、唯一の女性ツッパリが叫んだ。
「マジで聞きわけがよすぎるぞ、凛?まさか・・・・・この件で真田先輩が動いて―」
「動いてませんよ。」
戸惑うカンナさんに、私は静かに答えた。


