彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






「凛ちゃん、携帯の電源は入れてないの?」

「いいえ、ONです。」

「やーん、待ち受けはあたし達との集合画像♪」

「モニカちゃん、申し訳ありませんが・・・彼女を家まで送って頂けませんか?」

「凛君!?」

「あら、その間に円城寺ちゃん達のお見舞いに行くのん?」

「・・・迷ってます。」

「迷ってるの?」

「東山高校は、午前中で授業が終わってます。下校途中で襲われて、救急車で運ばれたとしても・・・僕に連絡が来ていてもおかしくありません。」

「警察の事情聴取とか、怪我が思ったよりひどくて、それどころじゃないのかもん?」

「え!?や、やっぱり!鉄パイプで殴られてから・・・!」

「不安がらせる発言はやめて下さい、モニカちゃん!涼子ちゃんは、新しい情報をありがとうございます。」

「凛ちゃんてば、クールね。そんな凛ちゃんは~連絡がないことを、どう考えてるの?」

「考えたくないですが、トラブル続きの僕に遠慮して・・・・・連絡を避けているのかもしれません。」

「モニカちゃんもそう思うわ。」

「じゃあ、決まりですね。」





そう告げて、店舗から自宅へと続く階段に向かう。





「凛君!?」

「涼子ちゃん、このことは誰にも言わないで下さい。特に、龍星軍のメンバーには絶対に秘密です。」

「え!?一人で助けに行く気なんですか!?」

「指名を受けたのは俺だ。」





オロオロしている涼子ちゃんに、総長モードで伝えた。





「さらわれたプリンスたちは、俺が助ける。」





1度ならず、2度も、3度と・・・本当にしつこい蛇だ。






「俺の仲間に悪さしたらどうなるか・・・しっかり体で覚えさせてやるぜ。」


「あん♪BLでは美味しい展開ねぇ~」

「なぜ喜んでるんですか、あなたは!?」

「だって、言い回しがぁ~」

「蛇の目ってヤクザ予備軍と噂なんですよ!?命の心配してください!」





はしゃぐモニカちゃんに、ツッコミを入れる涼子ちゃん。

背後したやり取りをスルーして、凛道蓮の部屋へと向かう。






部屋の鍵を閉めて、クローゼットの中の特攻服を取り出す。

そして、壁にかかげられている旗へと手を伸ばす。





「君もよくよく、指名を受けるな?」





そうつぶやき、龍星軍と刺繍された布を壁からはずす。

大切に、キレイに折りたたむ。

それが出来たところで、今度は自分が、凛道蓮として戦うための準備に取り掛かった。