彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「ホント・・・凛ちゃんって、不思議な子。あたしが、気持ち悪くないの?」

「モニカちゃん、泣いてるじゃないですか?」

「やっだ!泣いてないわよぉ~カラコンがズレたんですー」

「あ、今日は水色ですね?キレイー」

「うふふふ!・・・ホント?」

「うん!モニカちゃん、どんな色でも似合いますね?」

「ありがとー♪だから凛ちゃん・・・・大好きよ。」

「僕も、モニカちゃんが大好きです。」

「・・・ありがとう、もう大丈夫よ。」





そう言って目元をぬぐうと、ゆっくりと立ち上がる。





「あ、待って、モニカちゃん!ズボンが・・・」




床にひざまずいていた部分が、汚れている気がして軽く払う。





「優しいね、凛ちゃんは。」





そんな私にクスッと笑って、目元にキスしてきた。

モニカちゃんの唇は、変にくっつくので、つい、キスされた目を閉じてしまう。



「あーすっきりした!凛ちゃんたら、ハグまでしちゃうから~お姉さんその気になりそうよー?」

「ご、誤解です!抱きしめれば、落ち着くと思いまして~」

「どうしてそう思うの?」

「だって僕、瑞希お兄ちゃんが抱きしめてくれると、ホッとしますから。」

「は?」





それで眼をパチクリするモニカちゃん。

突然黙ったオネェさんに私も黙る。

しばらく見つめ合う私達。





「っ~きゃはははははは!もぉ~こんな時までみーちゃん!?きゃはははは!」

「モニカちゃん!?」

「ホント、ご馳走様♪」





苦しそうに笑いながら言うオネェさんにホッとする。

いつものモニカちゃんだったから。





「それじゃあ~みーちゃんも喜ぶようなお洋服に着替えましょうか?」

「え?今からですか!?」

「そーよん♪5着あるから~どれから着る?」

「そんなに!?悪いですよ!」

「いーの!今のあたしは、凛ちゃんが一番なんだから!凛ちゃんにみつぐって決めてるんだから~♪」

「ええー!?ご自分のために使って下さいよ!?」

「使ってるわよ~?あたしの手で、凛ちゃんを素敵ちゃんにすることが、一番の楽しみなんだもーん♪」





ニヤニヤしながら言う相手に、やっぱりからかわれてるのかと思う。

でも、楽しい気分にもなったので、そのまま彼女について行こうとしたのだが・・・



ガッターン!!





「凛君いますかっ!!?」







看板に何かがぶつかる音と、お店の玄関から響く大声。

それに続くように、バタバタと室内に駆け込んでくる人影。