「ホント・・・凛ちゃんって、不思議な子。あたしが、気持ち悪くないの?」
「モニカちゃん、泣いてるじゃないですか?」
「やっだ!泣いてないわよぉ~カラコンがズレたんですー」
「あ、今日は水色ですね?キレイー」
「うふふふ!・・・ホント?」
「うん!モニカちゃん、どんな色でも似合いますね?」
「ありがとー♪だから凛ちゃん・・・・大好きよ。」
「僕も、モニカちゃんが大好きです。」
「・・・ありがとう、もう大丈夫よ。」
そう言って目元をぬぐうと、ゆっくりと立ち上がる。
「あ、待って、モニカちゃん!ズボンが・・・」
床にひざまずいていた部分が、汚れている気がして軽く払う。
「優しいね、凛ちゃんは。」
そんな私にクスッと笑って、目元にキスしてきた。
モニカちゃんの唇は、変にくっつくので、つい、キスされた目を閉じてしまう。
「あーすっきりした!凛ちゃんたら、ハグまでしちゃうから~お姉さんその気になりそうよー?」
「ご、誤解です!抱きしめれば、落ち着くと思いまして~」
「どうしてそう思うの?」
「だって僕、瑞希お兄ちゃんが抱きしめてくれると、ホッとしますから。」
「は?」
それで眼をパチクリするモニカちゃん。
突然黙ったオネェさんに私も黙る。
しばらく見つめ合う私達。
「っ~きゃはははははは!もぉ~こんな時までみーちゃん!?きゃはははは!」
「モニカちゃん!?」
「ホント、ご馳走様♪」
苦しそうに笑いながら言うオネェさんにホッとする。
いつものモニカちゃんだったから。
「それじゃあ~みーちゃんも喜ぶようなお洋服に着替えましょうか?」
「え?今からですか!?」
「そーよん♪5着あるから~どれから着る?」
「そんなに!?悪いですよ!」
「いーの!今のあたしは、凛ちゃんが一番なんだから!凛ちゃんにみつぐって決めてるんだから~♪」
「ええー!?ご自分のために使って下さいよ!?」
「使ってるわよ~?あたしの手で、凛ちゃんを素敵ちゃんにすることが、一番の楽しみなんだもーん♪」
ニヤニヤしながら言う相手に、やっぱりからかわれてるのかと思う。
でも、楽しい気分にもなったので、そのまま彼女について行こうとしたのだが・・・
ガッターン!!
「凛君いますかっ!!?」
看板に何かがぶつかる音と、お店の玄関から響く大声。
それに続くように、バタバタと室内に駆け込んでくる人影。


