「そーだ♪凛ちゃんに新しいお洋服作ったのよぉ~ちょっと持ってきてあげる!」
何事もなかったように、ご機嫌で立ち上がるモニカちゃん。
あまりの変わり身の早さに、からかわれたのかと思ったけど―――――
「嘘つき。」
私の隣を通り過ぎようとしたモニカちゃんの腕をつかむ。
「り―――!?」
「うそつき!」
もう一度さ件でモニカちゃんを引っ張る。
「きゃあ!?」
バランスを崩して、私に倒れ込んできたオネェさんを抱きとめた。
「僕、モニカちゃんが大好きだよ。」
「凛ちゃん!?」
「どんなきっかけで、嫌なことを思い出すかわからない。僕なんて、いつもそうだよ。」
「凛ちゃん・・・」
「キレイで、優しくて、明るいモニカちゃんが、僕は大好きだよ。大好きなお姉さんだから、もっと自信を持って。」
「凛、ちゃん・・・!」
「もし、今みたいに不安になったらこうやって抱きしめるよ。何度でも、何度でも、僕がモニカちゃんを抱きしめる。僕がされて、安心したように、不安を消すよ。」
胸のふくらみがばれないか冷や冷やしつつも、ギュッと抱きながら言った。
「僕の好きで、モニカちゃんの不安がなくなるなら何度でも言うから。抱きしめて、その不安だけたたき割ります。シャボン玉みたいに割ってあげる・・・・。」
「凛ちゃん!」
モニカちゃんが背中に腕を回してきた。
震えてる彼女の姿に、複雑な気持ちになる。
ますみちゃんと違って、モニカちゃんは本当に美しい男性。
(もしかしてら・・・・ますみちゃんよりも、つらい経験をしてきたのかもしれない。)
よしよしと、瑞希お兄ちゃんがしてくれるみたいに背中をなでる。
良い子、良い子と、『年上のお姉さん』をあやし続けた。
それでモニカちゃんの表情も和らぐ。


