「あら、モテないと思った?」
「い、いえ!そういう意味では~」
「それもとも、あたしに彼氏がいちゃ、気持ち悪い?引いちゃったとかぁ~?」
「ち、違います!違います!」
ぶっちゃけ、正直、少し引いちゃったけど~
〔★心の中では正直だ★〕
下手のことを言って傷つけたくなかったので、言葉を選びながら言った。
「その・・・モニカちゃんが『悪い男に引っかかる』って言うのが~信じられなくてー」
「あたし、乙女だからね~」
そう言って、グラスにさしたストローを吸うオネェさん。
「けっきょく、笑いものになるか、金を取られるかで、ドンだけ騙されたか。」
「だまされたんですか!?」
「へーきよ。百倍返ししたし、してくれたもーん♪」
「してくれた?」
「みーちゃんとれーちゃんとイオリンと皇助が。」
「え!?4連発で!?」
「そーよん♪ホント、あたしにはもったいない親友達ね・・・
「そんなことありません。お似合いの親友達ですよ。」
優しいな、瑞希お兄ちゃん・・・
(ますます、好感度が上がります♪)
〔★他の奴らも上げてやれ★〕
「凛ちゃん。」
「なんですか?」
ストローでジュースを吸っていたら呼ばれた。
見れば、モニカちゃんはとても真面目な顔で私を見ていた。
「あたしがますみちゃんと同じ立場でも、凛ちゃんは同じことをしてくれる?」
「しますよ?」
(ますみちゃんに妬いてるのかな?)
そう思ったので、安心させるために言った。
「モニカちゃんは、僕を大事にしてくれます。だから、僕はモニカお姉ちゃんを大事にします。」
それでモニカちゃんの動きが止まる。
そして、ストローでジュースの中の氷を回しながら言う。
「あたしが・・・毎回毎回、好きって言ってるのも、嫌じゃない?」
「嫌じゃないです。」
(テンションが高いとは思うけど。)
〔★凛は慣れてしまっている★〕


