彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






「あら、モテないと思った?」

「い、いえ!そういう意味では~」

「それもとも、あたしに彼氏がいちゃ、気持ち悪い?引いちゃったとかぁ~?」


「ち、違います!違います!」


ぶっちゃけ、正直、少し引いちゃったけど~



〔★心の中では正直だ★〕





下手のことを言って傷つけたくなかったので、言葉を選びながら言った。





「その・・・モニカちゃんが『悪い男に引っかかる』って言うのが~信じられなくてー」

「あたし、乙女だからね~」





そう言って、グラスにさしたストローを吸うオネェさん。





「けっきょく、笑いものになるか、金を取られるかで、ドンだけ騙されたか。」

「だまされたんですか!?」

「へーきよ。百倍返ししたし、してくれたもーん♪」

「してくれた?」

「みーちゃんとれーちゃんとイオリンと皇助が。」

「え!?4連発で!?」

「そーよん♪ホント、あたしにはもったいない親友達ね・・・

「そんなことありません。お似合いの親友達ですよ。」





優しいな、瑞希お兄ちゃん・・・





(ますます、好感度が上がります♪)





〔★他の奴らも上げてやれ★〕




「凛ちゃん。」

「なんですか?」



ストローでジュースを吸っていたら呼ばれた。

見れば、モニカちゃんはとても真面目な顔で私を見ていた。





「あたしがますみちゃんと同じ立場でも、凛ちゃんは同じことをしてくれる?」

「しますよ?」




(ますみちゃんに妬いてるのかな?)





そう思ったので、安心させるために言った。





「モニカちゃんは、僕を大事にしてくれます。だから、僕はモニカお姉ちゃんを大事にします。」





それでモニカちゃんの動きが止まる。

そして、ストローでジュースの中の氷を回しながら言う。





「あたしが・・・毎回毎回、好きって言ってるのも、嫌じゃない?」

「嫌じゃないです。」



(テンションが高いとは思うけど。)





〔★凛は慣れてしまっている★〕