「うははは!一番、可愛かったからぁのぉ~!言っとくけど、自分らには渡さへんで!わしの彼女になってもらおう!?なぁ、凛!?」
「そうだね。頑張って恋人を作ってください。僕は、空気になって過ごしますから。」
「えっ!?マジで、凛さんも行くんですか!?合コンへ!?」
「仕方ないでしょう、可児君?」
ヤマトとは反対の位置、私の横に立っていた可児君へ諦める気持ちで言った。
「ヤマトが、ますみちゃんの友達を好きになったって言うから・・・」
「だから、行くってんですか!?」
「彼女を与えたまえ~すすめたまえ~て、お祈りされたら仕方ないでしょう?」
「どんな祝詞(のりと)っすか!?」
〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
祝詞(のりと):神様へささげるお祈りの言葉のことだよん♪
「ということで、ますみちゃんとは男女交際をしない前提で、ヤマトの恋を応援するために合コンへ行ってきます。」
「もはやそれ、合コンじゃねぇー!ただの飲み会だ!」
「どちらかといえば、食事会だよ、円城寺君。僕ら未成年だから、お酒は飲めない。」
「うるせぇよ!浮かれやがって、このボケ!」
「むしろ、テンションは下がりっぱなしです。」
(何が悲しくて・・・女の子にモテなきゃダメなの?瑞希お兄ちゃんにモテた方が、どれだけ嬉しいか・・・)
〔★現実はうまくいかない★〕
「それで凛道!いつ、合コンに行くんだよ・・・・!?」
「え?いつなのかな、ヤマト?」
「うっははは!今度の日曜日の夕方からやってー!」
「「もう決まってんの!!?」」
「つーか、大河が驚くのはわかるが・・・」
「話を振った凛道まで驚いてどうする!?」
「決まってるなんて思わなかったんだもん!?」
〔★早すぎだ★〕


