彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



「うははは!一番、可愛かったからぁのぉ~!言っとくけど、自分らには渡さへんで!わしの彼女になってもらおう!?なぁ、凛!?」

「そうだね。頑張って恋人を作ってください。僕は、空気になって過ごしますから。」

「えっ!?マジで、凛さんも行くんですか!?合コンへ!?」

「仕方ないでしょう、可児君?」



ヤマトとは反対の位置、私の横に立っていた可児君へ諦める気持ちで言った。



「ヤマトが、ますみちゃんの友達を好きになったって言うから・・・」

「だから、行くってんですか!?」

「彼女を与えたまえ~すすめたまえ~て、お祈りされたら仕方ないでしょう?」

「どんな祝詞(のりと)っすか!?」



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
祝詞(のりと):神様へささげるお祈りの言葉のことだよん♪



「ということで、ますみちゃんとは男女交際をしない前提で、ヤマトの恋を応援するために合コンへ行ってきます。」

「もはやそれ、合コンじゃねぇー!ただの飲み会だ!」

「どちらかといえば、食事会だよ、円城寺君。僕ら未成年だから、お酒は飲めない。」

「うるせぇよ!浮かれやがって、このボケ!」

「むしろ、テンションは下がりっぱなしです。」



(何が悲しくて・・・女の子にモテなきゃダメなの?瑞希お兄ちゃんにモテた方が、どれだけ嬉しいか・・・)



〔★現実はうまくいかない★〕



「それで凛道!いつ、合コンに行くんだよ・・・・!?」

「え?いつなのかな、ヤマト?」

「うっははは!今度の日曜日の夕方からやってー!」


「「もう決まってんの!!?」」


「つーか、大河が驚くのはわかるが・・・」

「話を振った凛道まで驚いてどうする!?」


「決まってるなんて思わなかったんだもん!?」



〔★早すぎだ★〕