彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「あの、お二人で何をコソコソ話してるんですか?」





明らかに私の名前が出ている。

私の質問を受け、瑞希お兄ちゃんが真面目な顔で言った。





「凛、この場で烈司のお祓いを受けろ!」

「急にどうしたんですか!?」

「大丈夫だ、凛たん。すぐ済むからおいで!」





理解できない私に、双方、必死の形相で迫る。





「「さあ、凛(たん)!!」」

「お二人のお話はわかりましたが・・・・ちょっといいですか?」






お祓い、お祓いと連発する先輩二人に私は聞いた。







「僕、なにかついてますか?」

「「・・・・」」






私の発言に真顔で黙る2人。





「・・・。」

「「・・・。」」





口を閉ざしたまま、何も言わない瑞希お兄ちゃんと烈司さん。

それで私の我慢が先に切れた。






「何か言って下さいよ!怖いじゃないですか!?」

「凛、そう思うだけの現象が起きてるのか?」

「馬鹿言え!幽霊は見えないはずだぜ?」

「確かに見えてませんけど!ただ・・・僕を写真で撮ると、ぼやけるという噂が・・・」

「あ、それはあるかもな。」

「烈司さん!?」

「烈司!?」






知った風な口調で言われ、怖くなる。






「ブレた感じで仕上がったり、スマホやデジカメ、ガラケーさえも調子悪くなるっていう話だよな・・・?」

「な、なぜそれを!?」




怖くなり、瑞希お兄ちゃんに飛びつく。





「烈司!怖がらせるな!」





抱き付いた私をかばいながら怒る瑞希お兄ちゃん。





「ははは!悪い、悪い!怖がる凛たんも可愛いからよぉ~」





これに烈司さんは爆笑。




(こっちは笑い事じゃないよ!)





ジッとにらめば、それに気づいた烈司さんが笑顔で語る。






「そんな顔するなって!けど、凛たんだって悪いんだぜー?ヤマトと仲良くするから。」

「どういう意味ですか?」

「今日も、ヤマトの家からここに来ただろう~?」

「ええ!?なんで知ってるんですか!?」

「そうなのか、凛!?」

「あ!?あ、はい・・・・」





自白ともいえる返事をした自分を、おばかだと思う。

隠しても意味ないと思ったので言った。






「本日は、行動を共にしてまして~」

「『も』じゃないのか、凛?」

「・・・『も』、です。」





少し怒り気味に聞く瑞希お兄ちゃんに、焼きもちを妬いてくれているのかと期待する。



〔★期待するのは自由である★〕