「あの、お二人で何をコソコソ話してるんですか?」
明らかに私の名前が出ている。
私の質問を受け、瑞希お兄ちゃんが真面目な顔で言った。
「凛、この場で烈司のお祓いを受けろ!」
「急にどうしたんですか!?」
「大丈夫だ、凛たん。すぐ済むからおいで!」
理解できない私に、双方、必死の形相で迫る。
「「さあ、凛(たん)!!」」
「お二人のお話はわかりましたが・・・・ちょっといいですか?」
お祓い、お祓いと連発する先輩二人に私は聞いた。
「僕、なにかついてますか?」
「「・・・・」」
私の発言に真顔で黙る2人。
「・・・。」
「「・・・。」」
口を閉ざしたまま、何も言わない瑞希お兄ちゃんと烈司さん。
それで私の我慢が先に切れた。
「何か言って下さいよ!怖いじゃないですか!?」
「凛、そう思うだけの現象が起きてるのか?」
「馬鹿言え!幽霊は見えないはずだぜ?」
「確かに見えてませんけど!ただ・・・僕を写真で撮ると、ぼやけるという噂が・・・」
「あ、それはあるかもな。」
「烈司さん!?」
「烈司!?」
知った風な口調で言われ、怖くなる。
「ブレた感じで仕上がったり、スマホやデジカメ、ガラケーさえも調子悪くなるっていう話だよな・・・?」
「な、なぜそれを!?」
怖くなり、瑞希お兄ちゃんに飛びつく。
「烈司!怖がらせるな!」
抱き付いた私をかばいながら怒る瑞希お兄ちゃん。
「ははは!悪い、悪い!怖がる凛たんも可愛いからよぉ~」
これに烈司さんは爆笑。
(こっちは笑い事じゃないよ!)
ジッとにらめば、それに気づいた烈司さんが笑顔で語る。
「そんな顔するなって!けど、凛たんだって悪いんだぜー?ヤマトと仲良くするから。」
「どういう意味ですか?」
「今日も、ヤマトの家からここに来ただろう~?」
「ええ!?なんで知ってるんですか!?」
「そうなのか、凛!?」
「あ!?あ、はい・・・・」
自白ともいえる返事をした自分を、おばかだと思う。
隠しても意味ないと思ったので言った。
「本日は、行動を共にしてまして~」
「『も』じゃないのか、凛?」
「・・・『も』、です。」
少し怒り気味に聞く瑞希お兄ちゃんに、焼きもちを妬いてくれているのかと期待する。
〔★期待するのは自由である★〕


