彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




CLOSEの札がついたままのお店の中、ある意味、私もCLOSEしそうだった。




「じゃあ、なにか?瑞希さんの職場でブラコンプレーをする前に、桃山の女を下心で助けてたのかよ!?」



閉店時は、自由に使っていいと言われている1階の店内。

そこに設置されているうちのテーブルの1つに、私と円城寺君が向かい合わせで座っていた。

尋問でもするように言ってくる円城寺君に、つかれる思いで説明を続けていた。



「プレーって円城寺君・・・・僕は瑞希お兄ちゃん同様、善意で助けただけだよ。」

「そのお礼で、合コンってなんだ!?レベルの高い桃山女学院を、自主的に助けたかいがあったな!?」

「どこが!?完全に、戦力外通告されてたって話したよね!?渋々助けただけなんですけどー!?」

「お前よぉ・・・硬派のくせに、4代目総長でありながら、女遊びとはいい度胸だな・・・!?」

「遊んでないって!むしろ、ヤマトが無理矢理~」


「うはははは!可愛い子がおったねん!」



そう言って、私の隣でニヤニヤしてるのが、合コン参加の原因になった人物がいた。





「五十嵐(ごじゅうあらし)!このラジオ野郎!テメーどういうつもりだ!?」

「恋のつもりや~!」





ピリピリする円城寺君に、デレデレしながら語るヤマト。



「めっちゃ、ドストライクで好みやねん~!あの綺麗な茶髪!マッチりとした目!ええわぁ~」

「そんな子いたか~秀!?」

「茶髪はいたぞ。」



うっとりしながら語るヤマトに、円城寺君の両脇にいた2人が話し出す。



「髪の長さはバラバラだったが、似たようなもんだぞ。6人いて、4人が茶髪だった」

「え!?1人足りないぞ!?7人だったじゃんかー?」

「ますみって子は、カウントしちゃダメだろう?凛君狙いだからな。」

「じゃあ、そのうちの誰かですね・・・」



〔★ヤマトの相手をしぼりこめた★〕



「けど1人、えれーブスがいただろう!?」

「ああ、いたな~あの女をのぞけば、3人だな。」

「失礼ですよ、悠斗君、秀君。」



〔★さらに相手をしぼりこめた★〕