CLOSEの札がついたままのお店の中、ある意味、私もCLOSEしそうだった。
「じゃあ、なにか?瑞希さんの職場でブラコンプレーをする前に、桃山の女を下心で助けてたのかよ!?」
閉店時は、自由に使っていいと言われている1階の店内。
そこに設置されているうちのテーブルの1つに、私と円城寺君が向かい合わせで座っていた。
尋問でもするように言ってくる円城寺君に、つかれる思いで説明を続けていた。
「プレーって円城寺君・・・・僕は瑞希お兄ちゃん同様、善意で助けただけだよ。」
「そのお礼で、合コンってなんだ!?レベルの高い桃山女学院を、自主的に助けたかいがあったな!?」
「どこが!?完全に、戦力外通告されてたって話したよね!?渋々助けただけなんですけどー!?」
「お前よぉ・・・硬派のくせに、4代目総長でありながら、女遊びとはいい度胸だな・・・!?」
「遊んでないって!むしろ、ヤマトが無理矢理~」
「うはははは!可愛い子がおったねん!」
そう言って、私の隣でニヤニヤしてるのが、合コン参加の原因になった人物がいた。
「五十嵐(ごじゅうあらし)!このラジオ野郎!テメーどういうつもりだ!?」
「恋のつもりや~!」
ピリピリする円城寺君に、デレデレしながら語るヤマト。
「めっちゃ、ドストライクで好みやねん~!あの綺麗な茶髪!マッチりとした目!ええわぁ~」
「そんな子いたか~秀!?」
「茶髪はいたぞ。」
うっとりしながら語るヤマトに、円城寺君の両脇にいた2人が話し出す。
「髪の長さはバラバラだったが、似たようなもんだぞ。6人いて、4人が茶髪だった」
「え!?1人足りないぞ!?7人だったじゃんかー?」
「ますみって子は、カウントしちゃダメだろう?凛君狙いだからな。」
「じゃあ、そのうちの誰かですね・・・」
〔★ヤマトの相手をしぼりこめた★〕
「けど1人、えれーブスがいただろう!?」
「ああ、いたな~あの女をのぞけば、3人だな。」
「失礼ですよ、悠斗君、秀君。」
〔★さらに相手をしぼりこめた★〕


