「蓮君!」
「え?」
聞きなれないけど、私を呼ぶ声。
私を「蓮君」と呼ぶのは、「1人」しかいない。
「ますみちゃん!?」
「せーかい!久しぶり~!」
「一日ぶりだねぇ~凛道さん!」
「あ、はすみさんも!?」
お店の手前に止めた黒の大型バイク。
その運転席にまたがっているのが姉であるはすみさんで、後部座席に横座りしているのが妹のますみちゃんだった。
「どうしたんですか、こんなところで?」
「蓮君こそ、どこ行ってたの?」
「ますみちゃんの学校へ行ってきたところですよ。」
「じゃあ、入れ違いだったんだね?」
「え?ますみちゃんも行ったの?」
「うん!お姉ちゃんとパパとママも一緒だったの。」
「それって・・・・」
「呼び出しってとこですよ。」
「はすみさん。」
答えたのは気の強い姉だった。
「理事長室で今後の話し合いしたんすよ。」
「ホント、退学も覚悟してたんだけどぉ~誰も何も言わなかったんだよねぇ~」
「知ってます。本当に・・・よかったですね。」
「知ってる?」
「えー!?どうしてぇ!?」
私の言葉に首をかしげる一之瀬姉妹。
「蓮君に一番に知らせようと思ったのに~」
「あ、ごめんね。副会長さんに呼ばれて・・・それで~」
「なんだ、桐壺に呼ばれたんすか?」
「はすみさん、ご存じで?」
「同じ委員会の後輩ですよ、あの子。」
「え!?はすみさんも、桃山女学院の生徒なんですか!?」
「そうっすよ!なんすか、無職にでも見えましたぁ~?」
「そ・・・・そんなことありません!」
ただ、イメージが合わなかったから・・・・・
〔★凛は失礼なことを思っている★〕


