彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)






単車を運転できなくなったヤマトの代わりにバイクを運転し、彼の家まで送り届けた。

1人するのも気になったが・・・・





「わしはええ、凛。」

「ヤマト。」

「明日でテストも最後やし、おきばりや!」

「ヤマト・・・」

「というわしの言葉に従って帰るふりをして、瑞希お兄ちゃんのところに行くんやろうけどな~」

「ヤマトぉ!?」

「もぉ~さっさといけや!リア充!!幸せ者め!!」

「充実してるけど、ラブシーンをかなえるのは難しい立場ですから!!」


(と言いつつ、本当に行くけどね~)





(盗聴器と盗撮を見つけるためのアイテムを下さったお礼をしなきゃ~)




そう、学生の本業は恋愛だもん!



〔★学業が本業だ★〕



ヤマトの家を後にして、久しぶりに公共機関で瑞希お兄ちゃんの家に向かう。

最近は、ヤマトのバイクで通っていたので、バスをなどを利用するのは懐かしい気がした。





(懐かしい・・・最初の頃は、こうやって瑞希お兄ちゃんに会いに言ったものよね~)





あのころと比べると、たくさん友達が増えたと思う。





「友達・・・か。」





円城寺君はイマイチ怪しいけど、仲良くなってる気はする。





「・・・このまま、ずっと凛道蓮でいたいな・・・・・」

(・・・え?)


「なに言ってるの・・・!?」





無意識の言葉に、首を振る。


そんなことは出来ない。


あくまで、『菅原凛』が本当の私。






(『凛道蓮』は、仮の姿・・・・幻なんだから・・・)






きっと疲れてるんだわ。

ううん、絶対疲れてる。

いじめを受けてるから、そう思うだけ。

それだけよ、きっと・・・・!


芽生えた思いを否定しながら、足早に進む。

瑞希お兄ちゃんの家が見えてきた時だった。