彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)





「ちゅーことで、改めましてっ♪・・・・・・・・うおーん!!嫌がらせやったでぇ~凛~!!」

「嫌がらせ、ですか?」





私の腰に抱き付き、おいおい泣く関西男子。

聞き返せば、大口開けながら叫ぶ。





「そーやんけ!わかってんねん!ああいうのは、いつもそうやねん!!」

「いつも!?」

「ううう・・・・わしの情けない素顔を見ると、ああやっていじめんねん!『いけん面』やと、あかん面やって、けなすねん!」

「イケメンって言ってましたよ!?私もそう思ってますが!?」

「気休めはええわ!人の面みて、いかんいかんって、とどめさされたわを刺しに来るねん!こんな感じで、終わりを告げるんや!」

「どう聞いても、再スタートの誘いでしたよ!?」

「慰めはいらへん!うわぁーん!またフラれたでぇ~凛~!」

「ヤ、ヤマト・・・」





そう叫んで、私にしがみついてなげくヤマト。





(・・・もしかして、ヤマトって・・・)





「ヤマトって・・・女性に告白する時は、いつもサングラスをかけてるの?」

「当然や!かっこええやんか!?」

「では・・・女性との交際が始まってからは、相手の前でサングラスを外すことはあるの?」

「はあ!?どこの世界に、好きな男の前で化粧を落としてすっぴんで過ごす女がおる!?それと同じやでっ!?」

「つまり今回も・・・・最後まで、ミッチーに見せてなかった?さっきのが初めてですか?」

「あたりまえやん!わしの顔見ると、なんやみんなあんなんや!いきなり写メ取り出してうるさくなるわで、サングラスを外した時だけやで!?わしはブサカワ犬やない!!」

「いやいや逆だよ!!ヤマト・・・君、サングラスを外した方がカッコいい!美男子なんだよ!?」

「なんやそれ!?女の子に好かれとるからって、恋愛上級者気取りかいな!?」

「違う違う!本当に~!」

「もうええわ!!気持ちを整えるからほっといてやぁ~うわーん!!」





そういうと、私をさらに抱きしめ、ウオーウオーと泣き続けるヤマト。

そんな相手にこれ以上も言うことが出来ず、背中に手を回して、よしよしと撫でるしかない私。

それでさらにヤマトが、泣きついてきたのを、息苦しくなりつつも耐えた。

そして、1つの悟りを得る。






(これが世間で言う、残念なイケメンか・・・・)





好かれる要素があると理解させるのも、友達の役目なのかと・・・考えずにはいられなかった。