彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「じゃあね、蓮くーん♪またねぇ~?ヤマト君も、メールするからぁ~よろしくぅ~♪」

「ちょ、はああああ!?ホントのホントに、勝手に決め過ぎで~~~!?」

「うはははは!必ずするから、みんなで、来てやぁ~♪」

「って、やまとぉぉぉぉぉ!?」

「うふ♪もちろんよ~!必ず蓮君と一緒に来てねぇ、ヤマト君♪」

「だから、本人の同意を無視して決めるのは~」

「あとねぇ~蓮くーん!ず~っと気になっててぇ~蓮君に、聞きたいんだけどォ~~~~~!」


たっぷり間を置くと、極上の笑みでますみちゃんは言った。



「蓮君の後ろにいる人達は、お友達~?」


「お友達?」


「うふふふ♪まぁいっかぁ~じゃあねぇ~蓮君!ヤマト君もね!」

「うはははは!おおきにぃ~!楽しみにしとるでぇ~~~!!」





可愛く微笑んで去って行くますみちゃん達へ、熱心にデレデレ顔で手を振っているヤマト。

そんな友達よりも、気になったのが・・・




「後ろ?」




と言ったますみちゃんの言葉。



さっきまで、後ろにいたはずのヤマトは、今は私より前にいる。


(それがどうして、『後ろにいる人達』って・・・・・・・)





「誰?」

「俺だ。」





振り返って尋ねれば、後ろにいた人が低い声で答えてくれた。






「凛道テメー・・・・!瑞希さんの店舗兼住宅で、なに恥ずかしいことしてんだよっ・・・・!?」

「・・・・・・・円城寺君。」






いつも通り不機嫌な顔で、メンチを切りながら私を見ている制服姿のお友達。

それだけでも、困っちゃうのに。




「凛さん!?どういうことです!?硬派であるはずのあなたが、合コンって!?」

「凛!今のは、桃山学院の生徒だろう!?」

「お前、見かけによらず、たらしなのか・・・・!?」


「可児君、悠斗、秀君・・・・」



全員勢揃いで、固まっている東山高校の男子達。





「説明してもらおうか、総長・・・・!?」

「は、話は中で・・・・!」





眉を吊り上げながら言う円城寺君に、また嫌われちゃったと悟る私。

そこにカンナさんがいなかったことで、自分が不利な立場にいると思い知らされた。




〔★凛の修羅場は続いている★〕