「じゃあね、蓮くーん♪またねぇ~?ヤマト君も、メールするからぁ~よろしくぅ~♪」
「ちょ、はああああ!?ホントのホントに、勝手に決め過ぎで~~~!?」
「うはははは!必ずするから、みんなで、来てやぁ~♪」
「って、やまとぉぉぉぉぉ!?」
「うふ♪もちろんよ~!必ず蓮君と一緒に来てねぇ、ヤマト君♪」
「だから、本人の同意を無視して決めるのは~」
「あとねぇ~蓮くーん!ず~っと気になっててぇ~蓮君に、聞きたいんだけどォ~~~~~!」
たっぷり間を置くと、極上の笑みでますみちゃんは言った。
「蓮君の後ろにいる人達は、お友達~?」
「お友達?」
「うふふふ♪まぁいっかぁ~じゃあねぇ~蓮君!ヤマト君もね!」
「うはははは!おおきにぃ~!楽しみにしとるでぇ~~~!!」
可愛く微笑んで去って行くますみちゃん達へ、熱心にデレデレ顔で手を振っているヤマト。
そんな友達よりも、気になったのが・・・
「後ろ?」
と言ったますみちゃんの言葉。
さっきまで、後ろにいたはずのヤマトは、今は私より前にいる。
(それがどうして、『後ろにいる人達』って・・・・・・・)
「誰?」
「俺だ。」
振り返って尋ねれば、後ろにいた人が低い声で答えてくれた。
「凛道テメー・・・・!瑞希さんの店舗兼住宅で、なに恥ずかしいことしてんだよっ・・・・!?」
「・・・・・・・円城寺君。」
いつも通り不機嫌な顔で、メンチを切りながら私を見ている制服姿のお友達。
それだけでも、困っちゃうのに。
「凛さん!?どういうことです!?硬派であるはずのあなたが、合コンって!?」
「凛!今のは、桃山学院の生徒だろう!?」
「お前、見かけによらず、たらしなのか・・・・!?」
「可児君、悠斗、秀君・・・・」
全員勢揃いで、固まっている東山高校の男子達。
「説明してもらおうか、総長・・・・!?」
「は、話は中で・・・・!」
眉を吊り上げながら言う円城寺君に、また嫌われちゃったと悟る私。
そこにカンナさんがいなかったことで、自分が不利な立場にいると思い知らされた。
〔★凛の修羅場は続いている★〕


