これで室内の空気が変わる。
「う、嘘でしょう!?これが、あのうるさい関西男子・・・!?」
「すっごい、イケメンなんだけど!?」
「ガチで、少女漫画に出てくる主役男子っ!」
色めき立つ乙女たち。
同時に、彼を拒んだ女子へと、いっせい攻撃が開始される。
「ミッチー!あんた、馬鹿!?」
「あほなの!?眼が悪くなったの!?マジでどういうこと!?」
「あ・・・・あれだけのイケメンのどこに不満だったの!?」
「てか、お金払ってでも付き合ってほしいクラスじゃない!?」
「あ、あ、あ、え?ええ!?し・・・知らない!知らない!今、初めて見てぇ―――――――嘘ぉ!!?」
「とっても、カッコいい!モデル!?俳優!?」
「芸能界にいてもおかしくない素材じゃな~いっ!?」
(まさにその通りよ!!)
言いたいことをすべて女子高生達に言われる。
(これがあのヤマト!?)
〔★ものすごいイケメンと判明した★〕
大口開けて固まっていれば、ヤマトが不思議そうな顔を私に近づける。
「なんや、凛!?人の顔見て、口開けて、わしは歯医者ちゃうでー!?虫歯かいな?」
「そ・・・そんなわけないでしょう!ヤマト、顔!」
「あ!?せやった、せやったぁ~!」
ヘラッと笑うと、落ちていたサングラスを拾う超美形の関西人。
「うはははは!落ち込んでたと思わせて、実は吹っきれてましたぁ~しようと持ったら、力み過ぎたわ!サングラス、壊れとらんかのー」
「な、なんで!?ヤマトは、なんで~」
「なんで言ってくれないのぉ!!」
私の質問に別の質問がかぶる。
「ミッチーちゃん!?」
「そういうことなら言ってよぉ、ダーリンてばぁ~!!」
突然愛想をよくすると、うっとりとした顔でヤマトに寄ってくるドブス。
「そんなにカッコいいなんて知らなかったか・・・ううん!最後の潔さに免じて、やり直してあげる!」
「はあ!?」
この女!
ヤマトが美男子とわかった途端に、態度を変えた!?
(確かに、これだけカッコいいなら手放すのに惜しいぐらいかも!瑞希お兄ちゃんの方が上だけどね!)
〔★凛の一番は永遠に瑞希だ★〕


