私達のやり取りに、ますみちゃん以上にその友達が騒ぎ出す。
「ええ!?それだと、ますみがフラれたってこと!?」
「うそー!?あのますみが?」
「告って、断われたのぉ・・・!?」
「あーあ、バレちゃった!でも・・・・・いいじゃない?」
驚く親友達に、開き直ると彼女は言った。
「ヤマト君が言うように、恋愛の神様は気紛れ。あたし、絶対に蓮君の彼女になるからね?」
「見込みないのに強気発言!?」
「ウフフフ♪絶対に、あたしのこと、好きにさせちゃうんだから!」
そう言って笑うと、つま先立ちしながら言った。
「だから蓮君も、ヤマト君以外のお友達を誘ってきてね?待ってるよ~♪」
チュ♪
「へ?」
耳元でますみちゃんの声がしたと思えば、目元に何かがあたる。
「・・・・・・・・・・・・え?」
「えへへへ!初キスしちゃった~!」
(なっ・・・・・・・・・・!?)
そう言って、やっと私の腕から離れた彼女は、頬を染めながら嬉しそうにしてる。
「ああ~!?ええなぁ~凛!ほっぺにチューしてもらえて!」
「ちゅ・・・?えええええええええええええええ!?」
ちゅーしてもらえて!?
今、ちゅーしてもらえてって言った!?
(てか、私ちゅーされたの!?)
カーッと顔がが熱くなる。
戸惑いと、驚きと、同性とはいえ、こんな可愛い子にちゅーされたことで混乱する。
(人前でなんてことをッ!?)
〔★凛の恥じらいが発動した★〕
ギクシャクしながら体をのけぞらせれば、私を見ながらますみちゃんは笑う
「きゃははは!顔真っ赤~凛君カワイイ~!」
「かわ・・・はあ!?まっ、ますみちゃん!?」
ちゅーした犯人を見れば、友達の輪の中で満足そうにしていた。
目が合えば、ウィンクしながら手を振られる。


