「ありがとうございます。では、凛道様のおっしゃるように、皆様にもお伝えします。」
キレイな笑顔に見惚れる。
さすが本物の、お嬢様は違うと思うのだけど~
(り、凛道『様』って?)
突然、呼び方が変わったことに、すごく戸惑った。
なぜ、急にそうなったのか・・・・
「あ、あの~できれば、最初みたいに殿で呼んでいただいた方がありがたいのですが~」
「では、聖歌殿とお呼びください、凛道様。」
「あなたのことではないのですよ!?」
「いろいろうかがいたいのですが、これから私用がございまして。」
「ええ!?ちょっと!?」
「お嬢様、そろそろお時間です。お琴のお稽古に遅れます。」
「その後は、日本舞踊がございます。」
「わかっています。では、凛道様。ごきげんよう。」
「え!?あ、桐壺先輩!?」
変更した理由を述べないまま、相手は帰り支度を始める。
「次お会いする時までには、『聖歌』と呼べるようになさってくださいね。」
そう言うと、ボディーガードに守られて上品なお嬢様は行ってしまった。
いろんな疑問を残して。
〔★置いてきぼりに、された気分だ★〕
「さすが、桐壺家のお嬢様やで!格闘技も習うんか!?」
「武道じゃなくて、舞踊ですよ!舞!おどり!」
「ダンスかい?」
「静かなタイプですけどね。」
「うはははは!モテモテやなぁ~凛道様は~?」
「勘違いしないでくださいよ!社交辞令ですよ。それよりも、ますみちゃんが無事でよかった・・・!」
「うははは!学校やめさすとか、驚きやでぇー?セーフやったみたいやけど??」
「そうだよ・・・」
犯人の退学話は噂で聞いていた。
納得できる結果だけど、『被害者』であるますみちゃんまで処分されかけたという話にびっくりした。
「退学とか、冗談じゃないですからね。」
「うははは!ほんまやねぇー!」
「笑い事じゃないですよ、ヤマト!本当にこれで退学になんかなっていたら――――――!!」
「大丈夫ですよぉ~!その時は、私達で署名活動して止めますから!」
「え?」
「うはははは!その声は!?」
声のした方を振り返る。
「リリさん!?」
「嬉しい~凛道さん、覚えててくれたんですね?」
「えーモモもいますよぉ!」
「あん!ミッチーも忘れないで!」
あの時の合コンメンバーがいた。
(またこんな大人数で来られたら、野次馬の注目が・・・・)
「あれ?今日は少ないですね?」
「そーなのよぉ~聞いて、凛道さん!」
この中で一番残念な容姿のミッチーちゃんが言った。


