彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)




「ありがとうございます。では、凛道様のおっしゃるように、皆様にもお伝えします。」



キレイな笑顔に見惚れる。

さすが本物の、お嬢様は違うと思うのだけど~



(り、凛道『様』って?)




突然、呼び方が変わったことに、すごく戸惑った。

なぜ、急にそうなったのか・・・・



「あ、あの~できれば、最初みたいに殿で呼んでいただいた方がありがたいのですが~」

「では、聖歌殿とお呼びください、凛道様。」

「あなたのことではないのですよ!?」

「いろいろうかがいたいのですが、これから私用がございまして。」

「ええ!?ちょっと!?」

「お嬢様、そろそろお時間です。お琴のお稽古に遅れます。」

「その後は、日本舞踊がございます。」

「わかっています。では、凛道様。ごきげんよう。」

「え!?あ、桐壺先輩!?」





変更した理由を述べないまま、相手は帰り支度を始める。





「次お会いする時までには、『聖歌』と呼べるようになさってくださいね。」





そう言うと、ボディーガードに守られて上品なお嬢様は行ってしまった。

いろんな疑問を残して。



〔★置いてきぼりに、された気分だ★〕




「さすが、桐壺家のお嬢様やで!格闘技も習うんか!?」

「武道じゃなくて、舞踊ですよ!舞!おどり!」

「ダンスかい?」

「静かなタイプですけどね。」

「うはははは!モテモテやなぁ~凛道様は~?」

「勘違いしないでくださいよ!社交辞令ですよ。それよりも、ますみちゃんが無事でよかった・・・!」

「うははは!学校やめさすとか、驚きやでぇー?セーフやったみたいやけど??」

「そうだよ・・・」





犯人の退学話は噂で聞いていた。

納得できる結果だけど、『被害者』であるますみちゃんまで処分されかけたという話にびっくりした。


「退学とか、冗談じゃないですからね。」

「うははは!ほんまやねぇー!」

「笑い事じゃないですよ、ヤマト!本当にこれで退学になんかなっていたら――――――!!」

「大丈夫ですよぉ~!その時は、私達で署名活動して止めますから!」

「え?」

「うはははは!その声は!?」




声のした方を振り返る。





「リリさん!?」

「嬉しい~凛道さん、覚えててくれたんですね?」

「えーモモもいますよぉ!」

「あん!ミッチーも忘れないで!」




あの時の合コンメンバーがいた。




(またこんな大人数で来られたら、野次馬の注目が・・・・)




「あれ?今日は少ないですね?」

「そーなのよぉ~聞いて、凛道さん!」





この中で一番残念な容姿のミッチーちゃんが言った。