(なにこの子!?今の女子高生ってこうなの!?)
彼氏になってと言いだすわ。
いきなり合コンと言いだすわ。
あげく、ヤマトを使って私にまで来いと言うのは・・・・!!
「勝手に決めるな!俺は行かない!!」
(強引すぎでしょう!?絶対、行かない!!)
そう言ってるのに・・・・
「ヤマト君、連絡先教えて~場所と日にちの相談しよう~」
「せやせや!連絡先、交換しよー!うはははは!」
「おいいい!?ダメって言ってる本人の前で、なにしてんの!?」
止める私に構わず、携帯番号を教え合う2人。
〔★凛の意志は無視された★〕
「あ~よかった!これで合コンできるね~」
「せやね~!これで合コンできて、えかったわ~!」
「よくない!ヤマト!ちょっと来い!」
息ピッタリで言う男女の、男の方を捕まえて引っ張る。
そして二人で話し込もうとしたけど―――――
「どこ行くの、ダーリン!ますみも、仲間に入れて~♪」
「誰がダーリン!?赤の他人でしょう!?」
腕にくっついている小悪魔によって邪魔される。
「てか、ますみちゃん、いい加減に放して!」
「なによぉ~今さら、悪巧みー?」
「やったのは、君だぁ!あのね、絶対に僕は嫌だからね!?」
「こりゃ、凛!好き嫌い言ったらあかんで!」
「ますみちゃんにあかん言ってた君はどこへ行った―――――――!?」
「かんにんや、凛!このままでは、わしの恋の芽がつまれてまう!」
「だったら、ヤマトだけ行きなよ!」
「ええ~!?それなら、合コンは中止!永久に、このメンツでは無理っ!」
「ああああぁぁぁあああ!!あかんあかん!凛はわしが連れて行くから、開催して!!ますみちゃぁん!!!」
「ヤマトぉぉぉぉ!?」
「後生(ごしょう)や、凛!!」
パンと両手を合わせると、拝みだすヤマト。
「ホンマ、好みやんね!女神やねん!好きやねん!」
「俺に言われても・・・・」
「なぁ!ますみちゃんと無理に付き合えとは言わへん!参加して、義理だけ果たしてやればそれでいいやん!?」
「義理も何も、僕はあの子に恋愛感情は永遠にないんだけど・・・?」
「たのむわ!独り暮らしで一人ぼっちのわしに、彼女を与えたまえ~すすめたまえ~!」
「どんな祈り方してんの!?」
〔★ヤマトは本気を出している★〕


