彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)



(なにこの子!?今の女子高生ってこうなの!?)


彼氏になってと言いだすわ。

いきなり合コンと言いだすわ。

あげく、ヤマトを使って私にまで来いと言うのは・・・・!!





「勝手に決めるな!俺は行かない!!」


(強引すぎでしょう!?絶対、行かない!!)




そう言ってるのに・・・・




「ヤマト君、連絡先教えて~場所と日にちの相談しよう~」

「せやせや!連絡先、交換しよー!うはははは!」

「おいいい!?ダメって言ってる本人の前で、なにしてんの!?」



止める私に構わず、携帯番号を教え合う2人。



〔★凛の意志は無視された★〕




「あ~よかった!これで合コンできるね~」

「せやね~!これで合コンできて、えかったわ~!」


「よくない!ヤマト!ちょっと来い!」




息ピッタリで言う男女の、男の方を捕まえて引っ張る。

そして二人で話し込もうとしたけど―――――




「どこ行くの、ダーリン!ますみも、仲間に入れて~♪」

「誰がダーリン!?赤の他人でしょう!?」




腕にくっついている小悪魔によって邪魔される。



「てか、ますみちゃん、いい加減に放して!」

「なによぉ~今さら、悪巧みー?」

「やったのは、君だぁ!あのね、絶対に僕は嫌だからね!?」

「こりゃ、凛!好き嫌い言ったらあかんで!」

「ますみちゃんにあかん言ってた君はどこへ行った―――――――!?」

「かんにんや、凛!このままでは、わしの恋の芽がつまれてまう!」

「だったら、ヤマトだけ行きなよ!」

「ええ~!?それなら、合コンは中止!永久に、このメンツでは無理っ!」

「ああああぁぁぁあああ!!あかんあかん!凛はわしが連れて行くから、開催して!!ますみちゃぁん!!!」

「ヤマトぉぉぉぉ!?」

「後生(ごしょう)や、凛!!」




パンと両手を合わせると、拝みだすヤマト。



「ホンマ、好みやんね!女神やねん!好きやねん!」

「俺に言われても・・・・」

「なぁ!ますみちゃんと無理に付き合えとは言わへん!参加して、義理だけ果たしてやればそれでいいやん!?」

「義理も何も、僕はあの子に恋愛感情は永遠にないんだけど・・・?」

「たのむわ!独り暮らしで一人ぼっちのわしに、彼女を与えたまえ~すすめたまえ~!」

「どんな祈り方してんの!?」



〔★ヤマトは本気を出している★〕